昨日のリアルインパクトの引退・種牡馬入りを受けて、
リアルのこれまでの功績を讃えてのメモリアル記事を綴ります。
◆リアルインパクト(トキオリアリティーの08 父:ディープインパクト)
(写真は1歳の9月末。 キャロット公式より)
生涯獲得賞金: 約4億9112万円(募集総額4000万円)
通算成績 5-5-2-1-2-15(全30戦 ・内、海外成績 1-1-0-0-0-0)
主な勝ち鞍: 安田記念(GI)、ジョージライダーS(豪GI)、阪神C(GII)2勝(13年・14年)、
ドンカスターマイル(豪GI)2着、毎日王冠(GII)2着、朝日杯FS(GI)2着、
京王杯2歳S(GII)2着、中山記念(GII)3着、富士S(GIII)・2着
大種牡馬、ディープインパクトの初年度産駒だったリアルインパクトは、
キャロットクラブで4000万という、今では考えられない破格の募集価格で募集されました。
牡馬でも関東馬ということもあり、ずっと売れ残っていて、私はしばらく様子見していました。
確か出資を決めたのは2歳の5月頃だったかと思います。
今だったらピラニアが獲物に襲い掛かるがごとく、キャロットの募集馬はすぐに満口ですけど、
色々出資し易い、良い時代だったな~としみじみ思いますね。
さて、話をリアルに戻します。
NF空港ですこぶる順調に調整され、6月の函館に一旦入厩、ゲート試験のみで再放牧。
結局、リアルが美浦TCにお目見えしたのは2歳の9月末でした。
デビュー戦は10月24日の府中・芝1400m戦。
今は亡き後藤騎手を背に、圧倒的一番人気に応えての快勝。
リアルインパクト(本物の衝撃)の名に恥じないデビューを飾ったのでした。
2戦目は中2週で臨んだ京王杯2歳S(GII)。
果敢に勝ち馬を追い詰めるも3/4馬身届かずの2着。
ここから朝日杯FS(GI)と2戦連続、宿敵グランプリボスの後塵を拝します。
3歳を迎えた2011年春、日本は未曾有の災害に襲われます。
東日本大震災と呼ばれるこの悲劇に、競馬開催も中止となり、ローテーションは大きく狂います。
当時はJRAが売上金の何パーセントかを被災地に寄付することで、開催が許された記憶が。
あの災害からもう、4年半が過ぎたのですね。
あの時の痛みを正直、忘れかけていましたが、この記事を書きながら胸が苦しくなりました。
阪神で行われたニュージーランドTで初めて11着と連を外す惨敗w
NHKマイルCで3着と持ち直しますが、勝ったのはまたしても宿敵グランプリボス。
メイショウドトウの前に常に立ちはだかっていたオペラオーのように、目の上のたん瘤的な存在でした。
さて、NHKマイルC3着後、陣営は3歳にして古馬マイルGI、安田記念に挑戦することを決めます。
「あのスピードワールドでさえ、3着に敗れた古馬の厚い壁」
一見、無謀にも思えたこの挑戦が、最高の結果をもたらすとは、最初は想像できませんでした。
実はリアルの安田記念制覇が、ウチの愛馬の初重賞制覇でした。
その前日、グレープブランデーが一番人気でユニコーンSに出走し、2着に敗れており、
重賞の壁を感じていましたが、いきなりGI制覇でしたので、本当に嬉しいサプライズでした。
そして、このGI勝利が新馬勝ち以来のリアルの2勝目だったのでした。
春秋マイル王を賭けて出走したマイルCSは1番人気に押されるも5着敗退。
引退レースとなった先週のマイルCSで4回目の淀のマイルでしたが、一度も勝利することは叶いませんでした。
4歳世代は長いスランプに陥り、最高着順が中山記念の3着。
5歳の春シーズンも結果の出ないまま過ごしたリアル。
早熟だったのか、もう終わってしまったのか?っと思われた秋、富士Sで2着と復活の兆し。
マイルCSを挟んで出走した暮れの阪神Cで名手ムーアを背に復活の重賞2勝目。
実に3歳時の安田記念から2年6か月ぶりの勝利は自身の3勝目でもありました。
6歳時も勝てずに過ごしましたが、暮れの阪神Cを2連覇。
よほど、阪神の芝1400mが合っていたのでしょうね。
そして7歳となった今年、リアルはオーストラリアに遠征してGIを2戦し、1着・2着と大活躍。
結果、この功績が決め手となって種牡馬入りできたのだと思います。
リアルには沢山の「初めて」を経験させて貰いました。
初めての「重賞制覇」
初めての「GI制覇」
初めての「GI祝賀会」
初めての「海外競馬優勝」
初めての「海外GI制覇」
そして、初めての「愛馬の種牡馬入り」
2歳から7歳のここまで、大過なく30戦、沢山の感動と、そしてがっかりを味わいました。
そんなことも全て今は良い想い出です。
最後に、リアルの勝利したレースの写真を貼って、リアルの引退への贐としたいと思います。
2010.10.24 東京 2歳新馬・芝1400m(混)・後藤
2011.06.05 東京 安田記念(GI)・芝1600m(国)・戸崎
2013.12.23 阪神 阪神カップ(GII)・芝1400m(国)・Rムーア
2014.12.27 阪神 阪神カップ(GII)・芝1400m(国)・Wビュイック
2015.03.21 豪・ローズガーデンヒルズ ジョージライダーS(GI)・芝1500m・Jマクドナルド
リアルインパクト、今まで本当にお疲れ様でした。
これからはお父さんとしての新しい仕事が待っています。
沢山の夢を見させてくれて、本当にありがとう。
また、リアルの子供で夢の続きが見られたら、最高ですね。
リアルのこれまでの功績を讃えてのメモリアル記事を綴ります。
◆リアルインパクト(トキオリアリティーの08 父:ディープインパクト)
(写真は1歳の9月末。 キャロット公式より)
生涯獲得賞金: 約4億9112万円(募集総額4000万円)
通算成績 5-5-2-1-2-15(全30戦 ・内、海外成績 1-1-0-0-0-0)
主な勝ち鞍: 安田記念(GI)、ジョージライダーS(豪GI)、阪神C(GII)2勝(13年・14年)、
ドンカスターマイル(豪GI)2着、毎日王冠(GII)2着、朝日杯FS(GI)2着、
京王杯2歳S(GII)2着、中山記念(GII)3着、富士S(GIII)・2着
大種牡馬、ディープインパクトの初年度産駒だったリアルインパクトは、
キャロットクラブで4000万という、今では考えられない破格の募集価格で募集されました。
牡馬でも関東馬ということもあり、ずっと売れ残っていて、私はしばらく様子見していました。
確か出資を決めたのは2歳の5月頃だったかと思います。
今だったらピラニアが獲物に襲い掛かるがごとく、キャロットの募集馬はすぐに満口ですけど、
色々出資し易い、良い時代だったな~としみじみ思いますね。
さて、話をリアルに戻します。
NF空港ですこぶる順調に調整され、6月の函館に一旦入厩、ゲート試験のみで再放牧。
結局、リアルが美浦TCにお目見えしたのは2歳の9月末でした。
デビュー戦は10月24日の府中・芝1400m戦。
今は亡き後藤騎手を背に、圧倒的一番人気に応えての快勝。
リアルインパクト(本物の衝撃)の名に恥じないデビューを飾ったのでした。
2戦目は中2週で臨んだ京王杯2歳S(GII)。
果敢に勝ち馬を追い詰めるも3/4馬身届かずの2着。
ここから朝日杯FS(GI)と2戦連続、宿敵グランプリボスの後塵を拝します。
3歳を迎えた2011年春、日本は未曾有の災害に襲われます。
東日本大震災と呼ばれるこの悲劇に、競馬開催も中止となり、ローテーションは大きく狂います。
当時はJRAが売上金の何パーセントかを被災地に寄付することで、開催が許された記憶が。
あの災害からもう、4年半が過ぎたのですね。
あの時の痛みを正直、忘れかけていましたが、この記事を書きながら胸が苦しくなりました。
阪神で行われたニュージーランドTで初めて11着と連を外す惨敗w
NHKマイルCで3着と持ち直しますが、勝ったのはまたしても宿敵グランプリボス。
メイショウドトウの前に常に立ちはだかっていたオペラオーのように、目の上のたん瘤的な存在でした。
さて、NHKマイルC3着後、陣営は3歳にして古馬マイルGI、安田記念に挑戦することを決めます。
「あのスピードワールドでさえ、3着に敗れた古馬の厚い壁」
一見、無謀にも思えたこの挑戦が、最高の結果をもたらすとは、最初は想像できませんでした。
実はリアルの安田記念制覇が、ウチの愛馬の初重賞制覇でした。
その前日、グレープブランデーが一番人気でユニコーンSに出走し、2着に敗れており、
重賞の壁を感じていましたが、いきなりGI制覇でしたので、本当に嬉しいサプライズでした。
そして、このGI勝利が新馬勝ち以来のリアルの2勝目だったのでした。
春秋マイル王を賭けて出走したマイルCSは1番人気に押されるも5着敗退。
引退レースとなった先週のマイルCSで4回目の淀のマイルでしたが、一度も勝利することは叶いませんでした。
4歳世代は長いスランプに陥り、最高着順が中山記念の3着。
5歳の春シーズンも結果の出ないまま過ごしたリアル。
早熟だったのか、もう終わってしまったのか?っと思われた秋、富士Sで2着と復活の兆し。
マイルCSを挟んで出走した暮れの阪神Cで名手ムーアを背に復活の重賞2勝目。
実に3歳時の安田記念から2年6か月ぶりの勝利は自身の3勝目でもありました。
6歳時も勝てずに過ごしましたが、暮れの阪神Cを2連覇。
よほど、阪神の芝1400mが合っていたのでしょうね。
そして7歳となった今年、リアルはオーストラリアに遠征してGIを2戦し、1着・2着と大活躍。
結果、この功績が決め手となって種牡馬入りできたのだと思います。
リアルには沢山の「初めて」を経験させて貰いました。
初めての「重賞制覇」
初めての「GI制覇」
初めての「GI祝賀会」
初めての「海外競馬優勝」
初めての「海外GI制覇」
そして、初めての「愛馬の種牡馬入り」
2歳から7歳のここまで、大過なく30戦、沢山の感動と、そしてがっかりを味わいました。
そんなことも全て今は良い想い出です。
最後に、リアルの勝利したレースの写真を貼って、リアルの引退への贐としたいと思います。
2010.10.24 東京 2歳新馬・芝1400m(混)・後藤
2011.06.05 東京 安田記念(GI)・芝1600m(国)・戸崎
2013.12.23 阪神 阪神カップ(GII)・芝1400m(国)・Rムーア
2014.12.27 阪神 阪神カップ(GII)・芝1400m(国)・Wビュイック
2015.03.21 豪・ローズガーデンヒルズ ジョージライダーS(GI)・芝1500m・Jマクドナルド
リアルインパクト、今まで本当にお疲れ様でした。
これからはお父さんとしての新しい仕事が待っています。
沢山の夢を見させてくれて、本当にありがとう。
また、リアルの子供で夢の続きが見られたら、最高ですね。
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