レッドセシリアの引退に寄せて

先週、土曜日に行われたターコイズＳ（新設重賞）に出走し、４着したレッドセシリアが、
レース後に見つかった剥離骨折のため、引退・繁殖入りすることになりました。
重賞制覇も夢じゃないと思っていただけに、この引退は残念ですが、骨折では仕方ありません。
セシリアが果たせなかった夢は、子供たちで見せて貰うことにいたします。

２歳時の新馬勝ち、２戦目のＧＩでの３着、そして５歳時のユートピアＳ優勝時の口取り。
セシリアを応援していて、本当に嬉しい想い出を沢山貰えました。

ということで、恒例のメモリアル記事です。


◆レッドセシリア（サセッティの１０　父：ハーツクライ）



（写真は募集時のもの。　東サラ公式より）

生涯獲得賞金：　１億１９６１万円（募集総額２０００万円）
通算成績　5-4-3-1-2-5（全20戦）
主な勝ち鞍：ユートピアＳ、ＨＴＢ杯、テレビ山梨杯、阪神ＪＦ（ＧＩ）３着、ターコイズＳ（重賞）４着


新馬戦を快勝後、キャリア１戦で臨んだ阪神ＪＦ（ＧＩ）の大舞台で鋭く内を突いて３着。
勝ち馬は先日、引退・繁殖入りした愛馬ローブティサージュで、ＧＩの舞台で愛馬ワンスリー。
セシリアと言えば、勝ち馬から0.1秒差、クビ・クビ差の惜しいレースでした。
この１戦で春のクラシックを夢見ましたが、レース後に１度目の骨折を発症。
８か月後に復帰してからも、絶えず骨折箇所の膝の具合と相談しながらの出走でした。
その後、500万・テレビ山梨杯・ＨＴＢ杯・ユートピアＳと全部で５勝をあげ、
獲得賞金も１億超え、重賞制覇は出来ませんでしたが、長い間本当に楽しませてくれました。
そして、５勝の内４勝が府中のマイルであげたもので、このコースへの適性は高かったです。
先にメモリアル記事を書いたシャトーブランシュは、全４勝全てが違う騎手との勝利でしたが、
セシリアは５勝の内、３勝を三浦騎手とのコンビであげました。
先の口取りの模様でも伝えたように、三浦騎手のセシリアへの思い入れは深かったですし、
私の最初の口取りが、セシリアと三浦騎手のコンビで、本当に良かったと思います。

結果的に引退レースとなったターコイズＳでも、唯一頭、後方から追い込んで４着と頑張りました。

２度しか出走が叶わなかった重賞の舞台で、３着・４着といずれも掲示板に載っているように、
無事だったら、重賞制覇も夢じゃなかったと思いますし、能力が高い仔でした。
今後はその能力を母として、子供達に伝えて欲しいと願うばかりです。


最後に、セシリアの優勝レースの写真を貼って、セシリアの引退への贐といたします。
（写真は最後の一枚を除いて全て東サラ公式より）




2012.10.21　東京・２歳新馬・芝1600ｍ（牝）・蛯名　優勝




2012.12.9　阪神・阪神ＪＦ（ＧＩ）・芝・外1600ｍ（牝）・三浦　３着
勝利できませんでしたが、輝いていました。　手前からローブティサージュ・クロフネサプライズ、セシリア。




2013.10.20　東京・３歳上500万・芝1600ｍ（混）・三浦　優勝




2014/2/1　東京・テレビ山梨杯・芝1600ｍ（混）・三浦　優勝




2014/6/14　函館・ＨＴＢ杯・芝1800ｍ（混）・四位　優勝




2015/11/22　東京・ユートピアＳ・芝1600ｍ（牝）・三浦　優勝




ユートピアＳの口取り式のセシリア。　　感動でした。（Photo by furさん)


セシリア、２度骨折を経験したように、競走生活は辛いことも多かったでしょう。
それでもここまで本当に良く頑張ってくれました。
いつも一生懸命走ってくれてありがとう。　心からお疲れ様でした。
母としての第二ステージでまた輝いてくれることを願っています。