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一口馬主生活の喜怒哀楽

アルバートドックの引退に寄せて

2017-12-22 22:03:46 | メモリアル
GITC所属の5歳牡馬、アルバートドックが引退しました。
昨年の新潟記念を2着した後、天皇賞・秋を目標に調整している中で屈腱炎を発症。
復帰を目指してようやく騎乗運動を開始したのが1年以上経った今年の9月末でした。
ひと月ほどは問題なく乗り込めていましたが、11月に入って定期検査のエコーで
画像が粗くなることが確認され、1ヶ月を経て「引退」の決断が下されました。

人によっては「一年以上も待たされたのは無駄」と考えるかもしれませんが、
私は「希望を持って待つことが出来て良かった」と思っています。
復帰戦は迎えられませんでしたが、愛馬でいてくれるだけで良いと思える大切な存在でした。

そんなアルバートドックの引退に寄せて、恒例のメモリアル記事を書きたいと思います。


アルバートドック(ゴールデンドックエーの2012 父:ディープインパクト)




(写真は募集時のもの。 GITCより)

生涯獲得賞金:2億1586.9万円   募集総額:6000万円
(内、サマー2000シリーズ報奨金4000万円、付加賞:216.9万円) 
通算成績: 5-3-3-1-1-5(全18戦)
主な戦績: 七夕賞(GIII)小倉大賞典(GIII)白百合S(OP)ゆきやなぎ賞
        新潟記念(GIII)2着、京都新聞杯(GII)3着、毎日杯(GIII)4着、
        マイラーズC(GII)5着
所属厩舎: 松田博資厩舎 → 須貝尚介厩舎(松田厩舎解散に伴い転厩)


募集馬見学ツアーの早来ファーム、牡馬ステージで、一番奥の放牧地のそのまた奥に
アルバートドックは展示されていました。
ツアー前からほとんど出資を決めてはいましたが、実馬を見て主人と二人、
この年のGITCの最優先はアルバートドック以外は考えられないと思いました。
主人はGIでは割と高実績だったのですが、無事に出資が叶って嬉しかったですね~。

2つ年上のラストインパクトも当時、松博厩舎に所属しており、今思い返しても、
松博厩舎は本当に素晴らしい厩舎だったと思います。

デビュー戦は2歳9月の阪神・芝2000m戦。
2番人気に支持されるも、結果は案外な6着というものでした。
実はデビューから菊花賞までの10戦は、鞍上が藤岡康太騎手で固定されており、
その騎手選択だけが厩舎に対する唯一の不満だったかもしれません。(苦笑)
勝ち上がりに3戦を要したものの、ゆきやなぎ賞で2勝目をあげ、
毎日杯(GIII)4着、京都新聞杯(GIII)3着と好勝負。
毎日杯では先日ジャパンカップを勝ったシュヴァルグラン(5着)に先着しましたし、
京都新聞杯では2着のポルトドートウィユとはハナ差の3着。
もし、2着で賞金を加算できていたら、日本ダービーに出走出来ていた筈です。
まだ牡馬愛馬が出走したことのないダービーに初出走出来ていたのにな~っと、
未練が残りますね~。
白百合Sを快勝して、秋は神戸新聞杯(GII)から菊花賞(GI)に出走するも12着に敗退。
その後は川田騎手に手を替えて距離をつめてOPを2戦するも3着→3着と歯がゆい結果で
3歳世代を終了しました。
年が明けて4歳初戦は2月末の小倉大賞典(GIII)で、内をピッタリ回って抜け出す
川田騎手の好騎乗も光って嬉しい初重賞制覇。
これが松博先生の引退への餞となる重賞制覇だったので感動でした。
余談ですがその小倉大賞典、ウチの愛馬が3頭出走し、1着・アルバートドック
3着・ネオリアリズム、4着・ケイティープライドと、2着のダコールさえいなければ、
愛馬ワンツースリーだったわけですが、馬券も含めてめちゃめちゃ残念でした。(笑)
グレープブランデーフェブラリーSを応援に府中へ行っている最中のレースで、
競馬場を移動中に「アルバートドックか、ダコールか」みたいな実況が聞こえて、
興奮しましたね~。

松博先生の引退で、須貝厩舎へ転厩し、転厩初戦の中日新聞杯(GIII)でまさかの最下位。
マイラーズCエプソムCを挟んで出走した七夕賞(GIII)で重賞2勝目。
右回りの小回りコースが得意なんだと思い、次は小倉記念(GIII)を希望しましたが、
陣営は左回りの新潟記念(GIII)を選択。
後方から追い込んで2着と敗れはしたものの、その2着でポイントを加算し、
2016年のサマー2000シリーズのチャンピオンに輝きました。

ですが、これが結果的にはアルバートドックの競走生命を奪うことになりました。
当時の新潟の馬場はもの凄く硬く、その馬場で33秒台の脚を使った代償に屈腱炎を発症。
新潟記念2着が生涯最後のレースとなってしまいました。

もし、松博先生の引退があと一年遅かったら、もしかしたらアルバートドックはまだ
元気に走っていたかもしれません。
もちろん、そんな「タラレバ」は言っても仕方のないことですけれど。


本日、久し振りにアルバートドックの情報の更新がありました。
その内容は、

2017/12/22 追分FLV
現在、ヨーロッパでの種牡馬入りに向けて最終調整を行っております。
出国に際する検疫期間などの関係もあり、
正式な詳細のご案内は来年1月中旬頃となる見込みです。
いましばらくお待ちいただきますが、なにとぞご了承ください。

というものでした。

リアルインパクトの活躍もあり、海外ならオーストラリアかな?と考えていましたが、
何とヨーロッパ(のどこか)と言うことで、びっくりしました。
ヨーロッパの具体的にどの国なのか、決まりましたらご報告させて頂きます。
いずれにしても、種牡馬入りは叶いそうなので、アルバートドックには新たな世界で
ライバルたちに負けないように頑張って欲しいと思います。



最後に、思い出のレースの写真を貼って、アルバートドックへの餞といたします。
(写真は全てGITC公式より



2014.11.08 京都・2歳未勝利・芝2000m・藤岡康・優勝



2015.03.14 阪神・ゆきやなぎ賞・芝2400m・藤岡康・優勝



2015.03.28 阪神・毎日杯(GIII)・芝1800m・藤岡康・4着
初めての重賞の舞台でも、小差の4着と頑張りました。



2015.05.09 京都・京都新聞杯(GII)・芝2200m・藤岡康・3着



2015.05.30 京都・白百合S・芝1800m・藤岡康・優勝



2015.10.25 京都・菊花賞(GI)・芝3000m・藤岡康・4着



2016.02.21 小倉・小倉大賞典(GIII)・芝1800m・川田・優勝
3着ネオリアリズム、4着ケイティープライドと、愛馬が揃って好走。



2016.07.10 福島・七夕賞(GIII)・芝2000m・戸崎・優勝



2016.09.04 新潟・新潟記念(GIII)・芝2000m・戸崎・2着
このレースが最後のレースになるとは…。



もう少し、走る姿を応援したかったけど、今まで頑張ってくれてありがとう。
産駒が活躍して、ジャパンカップに出走…なんて夢を見たいと思います。
第二の馬生を、新しい世界で全うできますように。
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2 コメント

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明けましておめでとうございます (ハギノカムイオー)
2018-01-02 08:13:05
明けましておめでとうございます。
アルバートドックの記事を見つけて、思わず書き込ませていただきました。よろしくお願いします。
私も元出資者でした。

お書きになられたように、松博先生の鞍上手配はかなり悔いが残りましたね。春のクラシックが逃げましたので・・・
ただ、その分だけ馬が長持ちした可能性も有るので、何ともいえないですが。

イタリアの競馬場はローマで行きましたが、のどかでいいところでしたよ。
http://blog.goo.ne.jp/kingstrail/e/579377c36aa9c6d842402a3d7a86a249
日本に馴染の種牡馬の産駒も良く出てましたので、今度はアルバートドックの仔を見に行きたいです!
 
末永く、元気で長生きして欲しいですね♪
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明けましておめでとうございます! (まっく☆)
2018-01-02 15:25:15
ハギノカムイオーさん、明けましておめでとうございます。

アルバートドックのお仲間さんと言うことで、コメント頂きありがとうございます。
お仲間さんのブログのコメントでお名前は拝見しておりました。
今後ともヨロシクお願いいたします。

さて、イタリアの競馬場に行かれたことがあるとのことで、
ブログを拝見いたしました。(久し振りにmixiにログインしました。(笑))
優勝賞金も安く、日本の地方競馬のようなイメージでしょうか?
ミルコが日本で乗ることを決めたのもうなずけますね~。

遠い所へ行ってしまうんだな~と、少し寂しく思いますが、
アルバートドックの産駒が走ってくれたら本当に嬉しいですよね?
私も産駒に活躍して貰って、種牡馬として元気に過ごして欲しいと思います。
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