2018/9/25 06:50神戸新聞NEXT
パワハラ「間接被害」深刻 現場目撃で不調、見ぬふりに罪悪感
同じ職場で加害者の言動を見聞きしている人も体調を崩す
「間接被害」が新たな問題として浮上している。
毎日のようにパワハラの現場を目撃することで心身の不調を訴え、
関係機関に相談するケースも目立つという。
間接被害に対する会社側の責任が認定される判決も出ており、
関係者は「パワハラは加害者と被害者だけの問題ではない」と訴えている。
兵庫労働局に2017年度に寄せられた労働相談件数は4万7614件。
労働局などには
「パワハラを目の当たりにしながら何もできない」
「怒られている同僚を見ると自分も具合が悪くなる」
などの相談もあるという。
パワハラの間接被害に対する慰謝料を会社側に命じる判決も出ている。
今年5月、女性4人が男性役員から退職を強いられたとして
勤務先を訴えた訴訟で、最高裁は会社側の上告を退け、
間接被害を認める判決が確定した。
兵庫労働局は
「パワハラは被害者だけでなく、その周囲にも悪影響を及ぼす。職場全体で解決する必要がある」
としている。
#パワハラの間接被害に対する慰謝料を会社側に命じる判決も出ている