やりたいことや欲しいものがあるなら、
それを書く。
それを見る。
それを声に出す。
それすらできないなら、頭に浮かべる。
これは、もっとも簡単で誰でも試せる引き寄せの魔術。
だが、注意が必要だ。
私たちは、ユング心理学の元型における未熟な英雄である。
メディアや周りの人々、過去の経験が作り上げた「完璧な英雄」という幻想。
「顔がカッコよくなければ」「車に乗らなければ」「高学歴であるべき」「恋人がいるべき」「他人に一目置かれるべき」という、不満のリストを埋めることで「完璧な自分」が存在すると思う。
もし、そういった完璧を求める魔術があれば、私たちはすぐに神のようになれるだろうと、人は考えがちだ。
しかし、人間の本質はそんなに簡単には変わらない。
私たちの脳内は、数種類の神経伝達物質から成る「スープ」で満たされている。このスープが、私たちが快感や不快感を感じる原因となる。
何を手に入れても、この脳内スープは常に新しい欲求を生む。だから、一億円手に入れても、次は二億円が欲しくなるのだ。
死ぬまでの人生に、真のゴールや安全は存在しない。
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