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オミクロン株には経口薬、早急に国産薬を 米モルヌピラビルとパクスロビド

 首相は飲み薬についても言及している。昨年12月下旬に承認された米メルク製の飲み薬(モルヌピラビル)は「1万5000の医療機関・薬局が登録し、2万人分を届けている」ことを明らかにした。政府は「160万回分を確保済みだ」としている。

 モルヌピラビルはヒトの細胞内でウイルスが増殖する際に欠かせないRNAの複製を邪魔する働きをする。オミクロン型にも有効だとされているが、重症化を抑える率は3割程度に過ぎない。胎児に対して先天的な奇形を誘発する可能性も指摘されている。

 パクスロビドはヒトの細胞内でウイルスが増殖する際に必要となる酵素(プロテアーゼ)の合成を阻害する働きをする。ただし、効果を高めるためにエイズ感染症に使われる抗ウイルス薬を併用することから、消化器系で副作用が生じやすいという難点があるようだ。重症化を抑える率は7割程度で200万回分を契約済みだ。

 日本では非常時に病院に対して医療内容の変更を命令できる法的権限国や地方自治体には無い。

 昨年の夏、全国で感染者を管理する保健所の業務がパンクし、症状が悪化したのに入院できずに自宅で死亡するケースが相次いだ。この折、従来在宅医療を手掛けてきた一部の診療所が自治体と連携して自宅療養者への往診で奮闘したものの、大半の診療所は往診に不参加。発熱患者を診断した診療所も陽性判定が出た後は、新型コロナが指定感染症であることを理由に保健所任せにしたケースが多かったと言われている。

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