国内メーカー製飲み薬の早期実用化を待望
塩野義が開発したのはファイザーと同じタイプだ。動物実験ではメルクやファイザーと同等かそれ以上の効果が出たと。
塩野義は昨年9月末から最終段階の治験を開始し、今年3月までに国内で100万人分を生産する計画を立てていた。だが1月5日になって「昨年中を目標としていた開発中の飲み薬の承認申請が遅れている」と発表された。
デルタ型に比べ感染力が高いオミクロン型の1日当たりの新規感染者数は第5波のピーク(2万5851人)を上回る可能性がある一方、重症化率は低いとされている。
大量に発生した感染者が専門医療機関に集中すると「医療崩壊」を招くことになりかねないことから、軽症者が自宅で療養できる体制「在宅医療」を整備することが喫緊の課題だ。
オミクロン型の感染拡大による医療崩壊を防ぐためには、全国の薬局に一刻も早く飲み薬が行き渡ることが肝心だ。時間的猶予がない今、国内メーカーの飲み薬の早期実用化は不可欠だ。