
分類の実習・・・事実の整理と豊かな推測が大事
スキルアップ研修で、「サイエンス・コミュニケーション」と言う概念を勉強して来ました。
演題からしてお堅い話と思っていたら、講師の小川先生(国立科学博物館)の巧みな話術に引き込まれて一日興味深く勉強出来ました。
貴重なお話の備忘録として、エッセンスを纏めておきたいと思います。
SCとは科学を総合的に見るアプローチが大事で、これにより「社会のための科学」が達成されると理解しました。
直近の例では、原発に関してはそれぞれの専門家が各分野で努力しているが、原発を総合的に俯瞰して安全を考える目が欠如していて、大きな事故を防ぐことが出来なかったことが上げられる。
博物館はSC志向を強くしていて、「来館者自らが展示を見て情報を引き出し、自分なりに意味付けする」ことが出来るように展示方法を考えているとの事でした。
同時期に私が興味を持った本が福岡真一・阿川佐和子両氏の対談をまとめた「センス・オブ・ワンダーを探して」・・・です。
自然の不思議や面白さを子供たちに感じさせる体験が大人になって大事な宝になる・・・と言うことで、これも講義で教わったインタープリテーション(引き出しを助けること)が大人の役割ではないかと共感しました。
これは、くずはで行っている子供たちへの月例観察会にまさに通じるもので、我々も自然のインタープリターの一員としてプログラムをブラッシュアップしなければなりません。
色々な事象を整理する方法や物を観る目についても体験学習が出来ました。
(1)ワードカフェ:課題に対して多くの意見を集めて集約する方法
(2)展示=線引き:事象の関連性を線引きして整理する方法
(3)ものを観る目:その物の事実の把握と大胆な推測による評価
(4)計画書の作成:感性・習得・理解・科学的な思考習慣・対応能力の涵養が大事
以上、概念は勉強したけれど、どう今後に生かせるでしょうか?
自信はないけど、少しづつ賢くなってゆきましょう!
(焦らず、自身の個性を失わないようにして・・・)