映画『ライオン～25年目のただいま』VS『ラ・ラ・ランド』

アカデミー賞６部門ノミネートの「LION/ライオン」と、片や13部門ノミネート６冠に輝いた「LA LA LAND」、アカデミー賞対決は後者に軍配が上がったように思われますが、私個人としては前者の勝利かな（笑）

『LION/ライオン～25年目のただいま』は、久しぶりに映画館で号泣しました。
終盤、お兄ちゃんのエピソードに触れられたときと、タイトルの意味がわかるとき、で一気に…。

Googleマップのすごさもさることながら、25年前から現在までのインドの実情にも深く思い至り、加えてニコール・キッドマンはじめ「スラムドッグ＄ミリオネア」のデブ・パテルほか、キャスト陣のすばらしさ……幼少時代のサルーはほんと、もう何て言っていいかわかんない。これほんとに初めての…？　もちろん監督の力量もあるのでしょうけれど。。すごかったです。


『ラ・ラ・ランド』はいわずもがなミュージカル映画としてすばらしかったんですけど、突っ込みどころも非常に多くていろんな意味でおもしろかったです。

あちらの舞台事情ってこうなんだーとか？
あれだけの期間稽古して（しかも１人で、演出もつけず）、本番が１回こっきり、しかもチケット手売りしてないの？…（しないもんなの？）…そんなに友達いないの？…とか。（笑）
まあその数少ない観客の一人がプロデューサーで、映画の話に呼ばれて出世街道まっしぐら……ってすごい夢！

言われているように、過去のミュージカル映画へのオマージュがとってもすてきな、よく練られた映画だと思いました。