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江戸糸あやつり人形結城座

東京芸術劇場シアターウエストにて2021年6月上演の――

結城座旗揚げ385周年記念公演第一弾
結城数馬改め十三代目結城孫三郎襲名披露公演

『十一夜 あるいは星の輝く夜に』
翻案・演出 鄭義信
原作 W・シェークスピア「十二夜」

――舞台中継を録画で拝見しました。


だいぶ前、伝説のパリコレモデル山口小夜子さんが客演した舞台中継『ペレアスとメリザンド』(1992年9月公演)を見たのが、お恥ずかしながら初“江戸糸あやつり人形結城座”でした。
 
あやつり人形と人間が共演する……ことに違和感なく物語に没入していった私、驚きの感覚でした。
 
そして、人形をあやつるその人が声を発し「役を演じる」ことも結構衝撃的で、人形が演じているように見えるその技術の素晴らしさにも驚愕し、何より山口小夜子さんの美しさが人形の世界美と融合していることに心底感動を覚えました。
 
今回の作品は、シェークスピアの「十二夜」が原作であり、あの『焼肉ドラゴン』の舞台をつくった鄭義信さんの脚本・演出によるもので、喜劇要素も入って、また違う魅力を発見できました。
 
主役の姫を十三代目結城孫三郎さん(声が高くてきれい)があやつり演じ、双子の兄役も兼ねていたのですが、最後2人が対峙するところは、別のキャラクターを演じていた十二代目が兄役に回るという趣向もおもしろかった!
 
また、女性のあやつり手が男役を演じていることが多く、際立つキャラもあって、若手の活躍も素敵って思いました。

ああ…生の舞台を観たい……






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