動かせない全身麻痺状態でした。がんの骨髄転移で脊髄を
圧迫しているため、日に日に麻痺箇所は増えていきます。
リハビリをしたところで、どう頑張っても車椅子からは立ち
上がれないだろうと、先生方も言っておられたようです。
その方が、先週歩いて当社へみえました。
私は驚きをかくせず声を出してしまいました。
「鶴見先生【当社下階のクリニック院長】の言われる通りに
したまでです。」当社のDr.tsurumis シリーズのおかげとも
いって頂き、大変恐縮いたしました。
でも色々お話をお聞きしていると、それは悪までもサポートで
それを上回るその方の意識だと正直実感いたしました。
麻痺が徐々【一センチ刻み】に回復する際、たまらなく激痛が
はしるそうですが、それが有難くて、痛み止めを飲んでまた感覚が
なくなってはもったいないと,一切の痛み止めも睡眠誘発剤も
飲まず耐えたようです。
(そこまでひどかったからこそ感じたことでしょうね。)
「人間の体ってすごいですよぅ、だんだん痛みに絶えれるように
なるんです。もう有難くて有難くて。毎日のリハビリと温泉治療
でほんの少しず麻痺が緩んで来た時には、涙が止まりません
でした。」とおっしゃいました。
私が「何がそこまであなたを強くしたのぅ? いつごろから
もしかした元通りになれると思われたのですか?」と質問すると。
「最初からです。一年半前病院に担ぎ込まれたその時から、
不安は全くありませんでした。きっと意味があるんだと思い
与えられた立場を受け入れただけです。まな板の鯉ですよ。
それが良かったのかもしれませんね。」といとも簡単げに
いいのけてくれるのです。
話をお聞きしているうちに自分が恥ずかしくなりました。
そして、自分が同じ体験をしたとき、そんな風な余裕は
ないだろうなぁという自信だけが妙にありました。
あっぱれです。ほんとにすごい方です。
実話をお聞きした後、からだが火照るほど、身にしみました。
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