遺言ノ書 T2020 

~不条理な世の中へ記しておきたいこと~

烏兎怱怱 ~回想録①~

2020-04-25 00:53:32 | 日記
タイトルの烏兎怱怱(うとそうそう)は、月日が経つのが慌ただしく早いことを意味する言葉。
これは私の今を表すのにピッタリかも知れないと思えた。

あれから早くも一年以上が経過。

去年の今の時期、私は約20年連れ添った夫の不倫を知った。
夫婦でいた期間は13年弱。

20年前、私は既婚者で子供も二人居た状態の中で出会った。
1度目の結婚は、子供が出来たことで破綻したようなものである。
子供に責任があるわけではないし、今現在となれば子供達が自分の意志で“本当のお父さん”と関わりを持っているらしく
私はそれに反対するでもなく、むしろ本当のお父さんなのだから自分たちが望む形でこれからも関わっていけばいいと話している。

その本当のお父さんについては、歳月を経た今でも尚、【いい人】だと思っている。
欠いたところがあるとすれば、父親になることから逃げた…ということだけ。
でも、そのことだけが当時の離婚の原因ではなかった。
私にもまた【我慢が出来ない】という欠陥があった。
これを 若かったから という一言で片づけるには難しいところがある。
若かったと言っても、当時の私は既に25歳、離婚を決意した時には28歳になっていたからだ。

アダルトチルドレンたる言葉が流行ったこともあったが、
今にして思えば私もまた欠陥だらけの未熟な母親であり女だったのかも知れない。

子供が出来たことを機に、家に帰ることが少なくなった夫。
子供が出来たから新居に引っ越したのに、近所づきあいも保育園の送迎も用事も全部いつも私ひとり。
初めての育児で、どうして良いのか分からないまま 旧家の多い地区に引っ越した私は村八分どころか
「若いくせして立派な家に住みやがって」という言葉、決められた収集場所にごみを捨てたら毎回うちが出したごみだけが
ごみ箱から放り出されて中身が散乱。
朝7時を過ぎた頃には家の呼び鈴が鳴り、「あんたのとこが出したごみが大変なことになってるから掃除して直し!」と来られる始末。
どうして我が家のごみだと断定できるのかと尋ねてみると、
「あんたのとこやろ、オムツが混ざってるようなごみなんかあんたのとこしか考えられん」という言葉が返ってきた。
ゴミ出しは週に2回、そのたびに箒と塵取りを持って散らかったごみを片っ端から掃除するのが私の仕事になっていた。

初めて授かった子供に対しても、育児を楽しむ余裕も持てなかったことは言うまでもない。
保育園に送って行くと、「ほんま、うちの旦那は何にも手伝ってくれないし育児で発狂しまくり~」という大変ですアピール大会が始まる。
それでも夕方になって子供を迎えに行くと朝のママさんたちの顔ぶれは無く、代わりにパパさんが子供達を迎えに来ているではないか。
我が家ぐらいだった…送りも迎えも私、参観や会合も私。

もう一人子供が出来たら、家族らしい暮らしが出来るのかな?
子供が二人になれば旦那さんは家に帰って、家庭が築けるのかな…









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