ぼっちゃんは学校があるため同行できず、家でのお別れとなりました。
頭を撫でながら、じっとマリナを見つめるぼっちゃん、涙をこらえているのか喉仏をごくりごくり、と動かしながら、無言のまま。
私の知らないふたりだけの思い出を脳裏にめぐらせていたのかな・・・
今回火葬をお願いしたのは、先代ニャンコやひまわりの時と同じ業者さんです。
移動火葬車で立ち会って出来るので、きちんと自分の子がお骨になるのを見届けることが出来る、というのが最初にお願いした理由ですが、その時の暖かい対応に心惹かれ、その後もお願いしているところです。
そして、まったくの偶然ですが、同じ業者さんに過去おやつやさんもお願いしていた、ということを以前知りました。
数多ある業者さんの中で、同じところを選んでいたなんてね・・・なんて話をしたことも思い出しつつ、今回も連絡を取り、予約を入れたのでした。
出かけるために、モカキャンに最後のお別れをさせようとしましたが、ママ大好きっこのふたりなのに、目をそらしてしまうのは何故なんでしょうね・・・もう、ママの魂がここにない、と分かっているのかな・・・
車の中で、ふっと思い出したのは、ＦＢであげてもらっていたマリナの追悼メッセージ。
岩場に咲く小さな花の写真とともに【この花のように小さくて可憐で力強い子でした】という言葉が急に胸に迫り、ボロボロと涙が溢れてしまったのです。
小さくて可憐だけれど、母として最後まで子どもたちを守り力強く生きてくれたマリナを見事に表現してくれた・・・
待ち合わせ場所に行くと、優しい笑顔で業者さんが迎えてくれました。
マリナを見て、「いいお顔で眠るようですね・・・」と言っていただけました。
タオルに包み、お花を入れ、いよいよお別れです・・・
ずっとずっと撫でていてあげたい、という思いと、きちんと弔ってやらなければいけない、という思いに引き裂かれそうになりながら、別れを告げ、火葬が始まりました。
業者さんの説明によると、ペットに直に火を当てるのではなく、壁に当てていくやり方での火葬となり、骨を綺麗に残すために少しずつ火力を落としていく方法をとっていただけるとのこと。
車の上から陽炎が見えたら、それはマリナが天に昇っているようすですよ、と教えてもらい、見上げていると、雲が晴れて青空が顔を出し始めました。
神さまが、マリナが天に昇りやすいように雲を散らしてくれたのかな・・・
薬を飲んでいた話をしていたので、多少、骨がもろくなっているかもしれない、と言われましたが、火葬が終わって見せていただいた骨は、しっかりと残っていました。
ワンコのお骨を見るのは初めてのことだったので、ああ、やっぱりネコと違ってダックスはマズルが長いのね、なんてことを考えてしまったり・・・
まだ熱が残る車の中で業者さんが「本当はこの部分にエアコンを入れればいいのでしょうが、熱い思いをしてお骨になったペットたちがいるのに、私たちが涼しい思いをするのは申し訳ないと思って、このままなんですよ。ご勘弁ください」とおっしゃったのは心に残りました。
全てが終わり、遺骨と書いてくださった位牌を持って帰宅したところ、次々に届くお花が！！
マリナの骨壷の周りは、今、こんなに賑やかで可愛く飾られています。
マリナを愛してくれた方が、家族以外にもたくさんいる・・・マリナはなんて幸せなワンコなんだろう・・・
今頃はきっと、苦しみからも解放されて、のんびりまったり天国で歩き回っているんだろうな～～。
カレシできるかなぁ（笑）
時々、ふとした拍子に涙がこぼれてしまいますが、それもあるがままの気持ちとして受け止めて、マリナを悼み、そしてマリナに心配されないように前を向いて歩いていこうと思います。
マリナにたくさんの愛をありがとう。
マリナは、とてもとても幸せなワンコでした・・・・・・
ありがとう、ありがとう・・・
