ことだま

このところ、私が耳障りで仕方がないのが、「お金」のことを「カネ」ということ。
 
うちの職場は、販売のように直接的な金銭のやり取りはないのですが、お金が絡む仕事があり、それがトラブルにつながることも多々あります。
 
そういったトラブル防止しようと策を練っているときに、その人が「カネ絡みのことだから」とか「カネのこと考えると、こうしたほうが」など、「お金」と言わず「カネ」ということが、どうしても、ひっかかってなりませんでした。
 
別に上品ぶっているわけではないのですが、自分たちが生活するために必要なものである金銭を「カネ」という貶めた言い方をすることがどうしても我慢ならなかったのです。
 
その人から、「カネ」という言葉を聴くのが嫌で、仕事の話をするのも最低限になってしまったくらい・・・
でも、それを「カネじゃなくて、お金と言いなさい」なんて、相手がぼっちゃんならともかく（笑）いいオトナ相手に言うことでもなく・・・
 
 
言葉が持つ力、【言霊】とも表現されるものは、絶対にあると思っています。
 
同じ言葉でも、言い方次第でプラスにもマイナスにもなる・・・もちろん、受け取る側の精神状態もあるとはいえ、言葉を受け止めた相手にどのように伝わるか、それはよく考えなければいけないことだと思います。
 
それは、相手に伝わるように話す、ということにもつながってくるものだと信じています。
 
 
 
そして、さらに言葉で人や物を表現するとき、その存在に対して敬意を払うこと、それは忘れてはならないのではないでしょうか。
 
ふと、ネットで「お金　カネ」と検索してみたら、会社経営者の方のブログにたどり着きました。
 
その方が書いていたのは「荒い言葉、雑な言葉を使う人間はメンタル面で問題があることが多いので、あるレベル以上の経営者には、避けられる。特に【お金】を【カネ】という人間は猛烈に嫌われる」というような内容です。
 
 
ああ・・・と自分の中の違和感を理解することが出来ました。
 
私自身、実は結構荒い言葉も使います。
職場の気心しれた相手の前では自分のことを「オレ」とか言っちゃうしね（笑）
４０過ぎて、「オレ」だの「ちげえよっ！」とか、まあお下品って自覚もあり（爆）
 
 
でも、なんというか、どんなに荒れても「お金」を「カネ」とは言いたくないのです。
 
「カネ」という言葉には即物的と言うか、すさんだ雰囲気が感じられるからかもしれません。
 
 
もちろん、言葉足らずで反省することも多々あるので、大上段に構えてえらそうにいうことは出来ませんが・・・
 
ひとつひとつの言葉の意味を考えて、言葉の力を大事にしていきたいなぁ～・・・なんてことを考えた夜だったのでした・・・