ニュースを見ながら

今朝、警戒区域の一時帰宅のニュースを見ながら、持ち出せるものは７０リットルのビニール袋ひとつ、ということを報道していました。
イッセー君に
「そんな量じゃたいしたもん入らないじゃないの。却ってむごいんじゃないの？それに犬や猫詰め込むわけにはいかないだろうし」
と文句を言いつつ、、テレビに背を向けて皿を洗い始めたら、レポーターが
『ペットについては、翌日以降、別で保護する予定です』
と話しているのが聞こえました。
 
思わず
「よかったぁ～・・・」
と言った後、ポロポロ涙がこぼれてしまいました。
 
自分で避難することが出来ないペットたちが、人間の目が届くところにこられるんだ・・・ということにホッとしたのです。
飼い主さんと一緒に暮らすことは難しいかもしれないけれど、それでも心細いひもじい思いからは解放される、それだけでもよかった・・・
ネットのニュース検索をしてみたところ、帰宅時にケージに入れたりつないでおけば、県や保健所の職員が保護してスクリーニングと除染をしてくれるとのこと。
 
別の機会で、車も持ち出しの機会を作るという話も出ていました。
やっと、進んできた・・・と感じました。
 
イッセー君が、ふと
「いわきに行った時に、山形出身の人と出会ったんだよ。」
と言うので
「へぇ～～そうなんだ～」
と相槌を打ったところ
「その人さ、家族や親戚を流されてしまってて・・・話しながら泣き出してしまって・・・どう言ったらいいかわからなくなってしまって・・・」
と話してくれました。
私も、返す言葉が見つからず・・・
 
イッセー君、きっと他にも色々な話を聞いたりしたんでしょうね・・・自分の中で整理がついたら、少しずつ話してくれるのでしょうか。
 
東北人として、切ない思い悔しい思いがきっと胸の中を渦巻いているんでしょうね・・・
 
 
ニュースを見ながら、色々なことを考えさせられた朝だったのでした・・・