君が送る風

30年越しのラストシーン

たしか、小学生の時だったかと記憶しているのですが、それがまた何年生の時だったのかまでは覚えていないのですが、仮に10歳ぐらいだったとしても、あれから約30年。
じつに30年越しに私の中で完結した映画があります。





『THE FLY』(1986年公開)

ご存知の方も多いのではと思いますが、一言でざっくり説明すると、ハエと人間が融合してしまうお話です。


小さい頃にテレビで放送していたのを見たのですが、私はそのとき焼きそばを食べていました。お昼ごはんだったと思うのですが、テレビを見ながら食べていた私は途中でこの映画が見れなくなってしまいました。
それはもう、ただただグロかったからです。

だんだん人間の姿から、ハエとも言いがたい何やらよく分からないドロドロしたモノへと変貌していく様を、ごはんを食べながら見るのはとても耐えられませんでした。


あれから30年。
先日BSで放送されていたので、やっと最後まで鑑賞し、物語に幕を下ろすことができました。

体はどんどん異形のモノへと変化していくのに、人間としての心を最後まで残していた主人公。
ただのグロい映画ではなく、心にじんとくる悲しい結末が待っていました。




『THE FLYⅡ』(1989年公開)

続編もあると知り「2」はDVDをレンタルして見ました。
ハエと人間の融合体、彼の息子が「2」の主人公です。

ハエ男の血を受け継いだ息子は、生まれながらにして特異な能力を発揮します。尋常じゃない速さで成長し、5歳にして体はもう成人、天才的な頭脳を持ち、父親が作った物質転送装置を研究する施設で働いています。


「1」に比べるとだいぶグロさは抑えられてマイルドになっていました。
一応、ハッピーエンドなのかな?
「1」のラストは物悲しいものでしたが、「2」はちょっと救いのある終わり方だったので、見終わったあとホッと安心しました。


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