明日はローズの誕生日。
１２歳になるはずでした。
昨年の７月に「余命」を告げられた時、１２歳の誕生日を迎えることができないということが、一番ショックでした。
余命は長くて半年・・・平均余命は３か月と言われました。
すでに老犬だったので、積極的な治療は行わないことにし、緩和療法を選択しました。抗がん剤は使わず、サプリメントと消炎鎮痛剤のみでしたが、８か月生存しました。症状が進んだのは最後の１か月だけで、それまでの７か月間は穏やかに過ごすことができました。幸運だったのかな・・・。
だって、思い出してみたら、ローズは虹の橋を渡る２時間前に朝ごはんを平らげ、お代わりまでしたんです。最後に口にしたのは、大好きだった「芋けんぴ」でした。ローズらしいなぁ・・・。
腎臓の値が悪くなっていたので、本当は食事制限をしなくてはいけなかったのですけど、その時にはすでに覚悟を決めていたので、ローズが喜ぶものを食べさせてあげました。食欲も少し落ちていましたから。
食事制限していれば、もう少し長生きしたかもしれません。でも後悔はしていません。美味しいものを食べているときのローズは、とても嬉しそうでしたから。
ご飯にカツヲ節を混ぜ込んだ「猫まんま」、レトルトフードのシーザー、バームクーヘン、芋けんぴ、猫用の牛肉缶・・・・冷蔵庫にはローズに食べさせようと買い込んだものが、いろいろ入っていました。
「ローズ様に差し上げて」と、多くの方から贈り物もいただきました。
一度だけ、鶏のから揚げを細かくしてご飯に混ぜてあげましたけど、「この世にこんなにおいしいものがあったの」と言わんばかりに、目をキラキラさせて、がっついていました。もう一度、食べさせてあげたかった・・・。
犬用牛乳も好きだったね・・・近くのお店のを買いつくしてしまったので、隣町まで買占めにいったんだっけ。だけど、ほとんど残ってしまいました。
猫マンマ食べ中
ローズがいなくなって、冷蔵庫に残っていたものは他の子たちに分けてあげました。「全部食べて行ってほしかった」・・・それらがなくなるまで、とても辛かったです。もっともっと、、まだ美味しいものが沢山あったのに・・・・。
今でもスーパーへ行くたび、「あれも、これも食べさせてあげたかった」って、何度も思います。買い物中にウルウルになっちゃうことも、まだあります。
ローズのために贈っていただいた、缶やレトルトのフードはそのまま保管してあります。いつか、他の子が食べてくれるでしょうから。
介護ベストも、介護カートも、低反発マットも、使わなかったけど床ずれ防止パッドも、いつかまた使うことがあるでしょう。ローズのおかげで、いつ誰が要介護になっても大丈夫。
ほんと、ローズって、なんでも「一番最初」なんだから・・。
ローズ、１２歳のお誕生日まで生きられなかったけど、もうちょっとだったし、他のみんなも便乗してケーキを食べたがっているから、明日はお誕生日のお祝いをしようね。
キッチンでおねだり中のローズ
http://blog.livedoor.jp/elipa/archives/2011-04.html#20110422
ローズ様、お誕生日おめでとう。
買い物中にウルウルになっちゃうこと、とてもわかります。
これは食べれるかしら、喜ぶかしらと買い物した日々。
カツオのタタキ、ロールケーキ、バターの入ったツイストパン。
今見ても涙が出てくることも。。。
唐揚げ、美味しかったでしょうね。
最後まで大好きなものが食べられて良かったですね。
それこそが生きている幸せですから。
ローズ様がいてくれたからこそ味わえた幸福、これから味わう色んなことがあります。
ローズ様は最期に大きな課題を私に残していかれたのだと思っています。
琥珀や珊瑚と暮らす中で、必ず訪れる最期の時のために・・・。
ローズさまの、右足の包帯や「猫まんま」の話をみて「あぁ～、シェリーも同じ様な状態だった」と思い出し、熱いものが込上げて来ました。私もあの時は、こうしてあげれば・・・等と思い出します。
お鼻のご飯粒三つ、可愛い(^^)v
沙羅は10歳、紫苑は6歳になりました。
私たちママより長生きできるように頑張ります！！
私は自分が熱でもーろーとしてる時に、食べてたケンタッキーを「おなかいっぱいもういらん～あ、らんくんあげる！」ってボケて丸ごと1個あげたことが笑。
あの時の乱君の顔（笑）。「こんな美味しいものが！この世の中に！」ってすごいいい顔してたいらげたのを熱ながらも覚えてて、熱が下がってから「死ぬ時にはケンタッキーいっぱい食べさしたるからな」って約束しました！
やっぱり、同じなんですね。
食欲が落ちてきてからは、毎日「これは食べてくれるかしら」とドキドキしていました。
食べてくれると、本当にうれしくて・・・。
ついつい、今でもスーパーへ行くと「おいしそうなもの」を探してしまいます。
ローズが喜んで食べてくれたものを見つけると、ちょっと悲しいですが。。。
キラっちさん
そうでしたね～。１年前はローズがいなくなるなんて、まったく考えていませんでした。
まだまだって思っていたので、お誕生日も簡単に済ませちゃってました。
どんだけ頑張ってやるだけやっても、必ず後悔は残るもの。だから、あとであれこれ考えるのはやめようって、思っていたけど・・・やっぱりダメですね～。
琥珀君と珊瑚ちゃん、色は逆だけど、マークとローズのようです。
これからも二人で同じ時間を過ごして、同じ幸せを分け合っていってほしいです。
シェリーのパパさん
以前のコメント、覚えていますよ。ありがとうございました。
ずっと前から、先がわかっていたら、好きなものをどんどん食べさせてあげようって考えていました。
まだまだ、食べさせてあげられなかった「美味しいもの」が沢山あって、残念な気持ちです。
意外と、「猫まんま」のような簡単で安上がりなものが好きだったんですよ。最後まで、親孝行してくれました。
沙羅＆紫苑ちゃん
沙羅ちゃんも紫苑ちゃんも、ローズママを必ず、追い越してください。
来年の沙羅ちゃんたちの誕生日には、またレオ君やクリスちゃんと一緒にお誕生会をやりたいです。
ぜひ来てくださいね！
えりぱさん
老犬になると、「食べること」が何よりの楽しみですよね。
ローズは私に、「美味しいものを食べて幸せな顔」をたくさん残して行ってくれました。
らこ様も、「ケンタッキーお腹いっぱい食べて、幸せな顔」を残していってくれそうですね。