聖トマスが『神学大全』や『異邦人への手紙』などの主要な神学著作の中で学問的な厳密さをもって説いたことは、学生や信徒に向けた説教の中でも説かれた。亡くなる前年の1273年、彼はナポリのサン・ドメニコ・マッジョーレ教会で四旬節中説教を行った。これらの説教の内容は収集され、保存されている。それは、使徒信条を説明し、主の祈りを解釈し、十誡を図示し、万歳マリアについてコメントした小冊子である。ドクター・アンジェリクスの説教内容は、カトリック教会のカテキズムの構成にほぼ完全に対応している。実際、カテケージスや説教において、福音化への新たな取り組みが行われている私たちのような時代において、これらの基本的なトピックは決して欠けてはならないものです。私たちは何を信じているのか、ここには『信仰の象徴』があり、私たちは何を祈るのか、ここには『主の祈り』と『万歳三唱』があり、聖書の啓示が私たちに教えているように、私たちは何を生きるのか、ここには神と隣人を愛する律法と、この愛の命令の説明として『十戒』があります。
聖トマスの教えの、シンプルで本質的で説得力のある内容の例をいくつか提案したい。使徒信条に関するパンフレットの中で、聖トマスは信仰の価値を説いている。信仰によって、魂は神と結ばれ、永遠の命の芽が生まれる。
聖トマスの教えの、シンプルで本質的で説得力のある内容の例をいくつか提案したい。使徒信条に関するパンフレットの中で、聖トマスは信仰の価値を説いている。信仰によって、魂は神と結ばれ、永遠の命の芽が生まれる。