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人間を消すために文化を消す 10 4月 2022 - 作成者: Laura Boccenti

人間を消すために文化を消す
10 4月 2022 - 作成者: Laura Boccenti




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ラウラ・ボッチェンティ『キリスト教』414号(2022年)


カンケル・カルチャーに関する会議でのスピーチのテキストを改訂し、注釈を加えたもの。Dalla "battaglia delle idee" alla "guerra culturale"(「思想の戦い」から「文化戦争」へ)、アルレンツァ・カトリカ主催、2022年3月19日、ジェノヴァのパラッツォ・ドゥカーレのサラ・デル・ミニ・コンシリオにて。


1. シナリオ


西側世界では、「不自由」な風潮がますます広がっており、人々はもはや冷静に意見を表明する勇気を失っている。


ジェンダー、気候、マイノリティなど、特定の重要な問題については、西洋的・キリスト教的ヒューマニズムから受け継いだビジョンとは根本的に相反する人間や正義の考え方に従い、あらかじめ確立された正統性の範囲内で動こうとする大きな圧力がかかっている。


最初に断っておくが、ここで言う「ヒューマニズム」とは、14世紀末のヨーロッパで展開された運動のことではない。つまり、古代以来、人間の価値と尊厳に対する西洋の文化的認識を確立し、発展させてきた哲学的、法学的、芸術的、宗教的業績のすべてを指しているのである。


西洋文化は、正義とは各人に相応のものを与えることであり、各人が人として、また宗教者として、受けるべきものを受ける権利があることを認識することである、という認識を現代に伝えてきた。





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