ウッドもライ角は重要！

ご予定より少し早めにご来店下さったのは大分県の“Ｆ”様。朝一から診断中だった周南市の“Ｍ”様が予想外のご注文（シツレイ）を下さったので予定（ジブンカッテナデスガ・・）より遅れてお待たせしてしまい、慌てて今お使いのクラブを拝見すると・・

番手 品　　　　名 　　　　　長さ  重量  バランス 振動数 ライ角  フェース角 リアルロフト
1W TourLink D395 9 SPD693TR 44.75 327.0 D2.6　 272　 56.50 -1.00  10.0
3W X-ST 15　PT-7 S 　　　　 42.75 337.0 D1.8 　273 　58.50 -1.00  14.0
5W X-ST 18　ZCOM SKW　S 　　42.25 343.0 D1.2 　270 　61.50 -3.00  16.0
6I MP-37　DG S400 　　　　　37.25 435.0 D2.0 　340 　59.50　 － 　31.0

１Ｗのフラットなライ角が気になる程度だが、アイアンも僅かながらフラット。どんなスイングか楽しみになってくる。(・υ・)｀ホォー

６Iから打ってみて頂くと確かにフラットなスイングプレーンで、強烈なインサイドアウトのヘッド軌道。「ウッドは打てても、アイアンが不調でしょう？」と尋ねると図星。「アイアンが原因なら買い替えも」と仰るが・・。 ヘ(;゜゜)ノ

アイアンのシャフトフィッティングを試みてみるもののシャフトによる違いは殆ど現れず、トップオブスイング近くでヘッドが垂れてしまい、軌道がインサイドから入り過ぎるのを修正するのが先と考え、急遽レッスンに切り替え暫くは修正ドリルを実行して頂く。(^_^) Hi~!

僅かながら改善が見られたところでライ角フィッティングを実施し、現行より１.５°アップライト（最近の標準値）に調整する必要アリと診断。と、言う事は・・、 _(・・;φウッ・・・

上記の強烈なヘッド軌道が１Ｗのフラット過ぎが原因と診断。「１Ｗを何とかして貰わないとアイアンの不調が再び・・」と力説。_(++)/ダメダ.....

ところで、 シャフトオプティマイザーで打って頂いて得た数値は・・ 

ヘッドスピード 45.3 スイングテンポ 6 トウダウン 4 前反り角 5 しなりスピード 2

この数値をＰＣに入力してミズノシャフト選択システムで得た結果は・・

Flex S Weight 70g～80g Butt EI Standard Tip EI Soft

と、中先調子と示しながらも、Ｑ７Ｂｓｔｄ（Ｓ）を推奨している。

ご本人は半信半疑なままにMP CRAFT S1 にＱ７Ｂｓｔｄ（Ｓ）が装着された物をお試し頂くと、いきなり最高の飛距離が出る。何発打って頂いても殆どフェアウェイセンターに集まり、ご自分でも驚かれる程。(O_o)WAO!!!

他のシャフトもお試し頂いた上で、最初の推奨通り

品　　　　名 　　　　　　　　長さ 重量 バランス 振動数 ライ角  フェース角 リアルロフト
MP CRAFT S1 8.5 Q7Bstd（S) 44.75 328 D2.6 　270  58.50  -2.00  9.0

この仕様のMP CRAFT S1をカスタムオーダーさせて頂き、アイアンのライ調整を承る事で一件落着。＼(^o^)／ ワーイ!!

「１Ｗのライ角なんてティーアップして打つんだから関係ないでしょ！」と言う声も聞こえてくるが、適正ライ角は確実に存在する。昨今の「大型ヘッドで掴まりが悪くなってしまうのをアップライトにする事で解消しよう」と言う風潮も困った物。(＾＾)／“キッパリ !

ハンドルの切れが悪くてカーブが曲がりきれない自動車を前後のタイヤ空気圧を変えてオーバーステア気味に調整して目先の解消しているような物と憤慨しているフィッター。(・・ )( ・・)キョロ

※ 画像はフラットな“Ｆ”様の１ＷとMP CRAFT S1の試打クラブ。