フィッターの独り言

ゴルフショップ「マスターズゴルフ」のフィッターが徒然なるままにつぶやいてます。

スイングテンポの重要性!

2007年03月04日 21時52分11秒 | ゴルフフィッティング
初めてご来店下さったのは周南市の“T”様。合う1Wを探しているのですが・・」と仰る。「今お使いのクラブを診せて下さい。」とお願いすると、1Wは折れてしまって手元にないので・・」と仰るので、「アイアンを診せて下さい。」とお願いした。

なぜ1Wを選ぶのにアイアンが必要か?、このブログを読んで下さる方なら既におわかりだろうが、アイアンとウッドの重量や硬さが極端に変化してしまうと、幾ら練習しても上手くは行かないのである。ウッドは調子良いがアイアンが・・とか、その反対にも成り得る。(^^)/“キッパリ !

実際に1Wを購入して、「1Wは調子が良く、飛び出したのだが、今度はアイアンが悪くなり、スコアは前より悪くなった。」等と言う話は度々耳にする事である。勿論その反対の話もあるから要注意。一番困るのが「私は1WからSWまで同じメーカーの同じ物に揃えたから安心」と思っていると、結構そうでもない事が多い。(+。+)アチャー。

“T”様の今お使いのアイアンはナイキ プロコンポ NS950(S)で計測の結果、6Iの長さ:37.0インチ、全体重量:412g、バランス:D2、固有振動数:327cpm、ライ角:61°、リアルロフト:31°だった。

単純に一般論でこれに見合う1Wの予想を立てると、長さ:44.75インチ、全体重量312g、バランスD2、固有振動数:255cpm、ライ角:58°、リアルロフト:10°位か?

実際にアイアンから打って頂き、データを計って行く。1Wでのヘッドスピード:42m/s台、スイングプレーン:49°、手首を使うタイプで、結構シャフトを撓らせておられるスイングである。手元調子のシャフトと先調子のシャフトのテストクラブを比べて打って頂くと。手元調子では打点がバラツキ、先調子が良い事が明白。

それに見合いそうな数本を比べて頂いた上で、お選び頂いたのは、
ヨネックス サイバースター NANOV S(060ハードタイプ)10°である。打点はすべてセンターに集まり、ご本人も「こんなに変わるんですね。」と驚かれる程。

この1Wの具体的データは長さ:45インチ、全体重量308g、バランスD2、固有振動数:248cpm、ライ角:58°、リアルロフト:10.5°であった。重量と固有振動数は変わっているが、長さが違う事を考慮すれば大まかには予測通りで安堵したフィッター。(゜_゜)(。_。)ウンウン

ここまで来て「私のスイングテンポは幾らですか?」とご質問頂いた。「あっ、そうか!」慌てたフィッター。(^o^;アセアセ・・
シャフトの撓り具合をスイングドクターで確認して安心し、スイングテンポは計っていなかったのである。「失礼しました。多分位でしょう。」と申し上げながら
フレックスアナライザーを差し出して打ってみて頂く。予測通りのが出て安堵したフィッター。 m(_ _)m

でも、自分が判っているからではいけませんね。基本に忠実に測定して、その上でご説明を加えてと、急がば回れですね。反省する事しきりなフィッター。\(_ _)ハンセイ

※画像はミズノが誇る
フレックスアナライザー。なかなかの優れ物。

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