フィッターの独り言

ゴルフショップ「マスターズゴルフ」のフィッターが徒然なるままにつぶやいてます。

ブランドよりスペックを重視すべし。

2006年05月10日 20時31分33秒 | ゴルフフィッティング
「某メーカーの新製品が打ってみたい。」とご来店になったのは市内の“N”様。

一応試打クラブはあるので打ってみて頂くが結果は出ない。フィッティングの結果、違うメーカーのクラブをお薦めしたのだが、どうしてもそのブランドに未練があるらしく、最終的に「申し訳ございません。その商品には責任が持てませんので当店ではお売り出来ません。」とお断りした。

一般的なショップではこのような事は言わないだろうと思う。
ご本人がご承諾されていれば一旦購入して頂いて、調子が悪ければリシャフトして二度美味しいと考える事も出来ないではない。

しかし、当店の“売り”がフィッティングであり“飛び保証”である以上、優柔不断にはなりたくない。」と言うのがフィッターとしての考え。

有名ブランドに対する憧れは誰にでもある。用具メーカーもそれを利用する為に上位のプロに湯水の如くの大金を支払って試合で使わせ、目立たせる事に躍起である。それどころか、上位のアマチュアにもその手は伸びているから事は穏やかではない。

しかし、ゴルフを楽しむ上で、憧れだけでクラブを選んでしまっては絶対に損をする。(^^)/“キッパリ !
(色々買い換えて試す事が趣味の方はこの限りではないが・・。)

若い頃、車が好きだったフィッターは車の話に例えて説明をさせて頂く事が多い。
ポルシェが良いのか、フェラーリか、でも大勢で乗りたいならこれは両方とも却下すべきだろう。

でも、自動車なら乗車定員とか車庫に入るか等基本的事項さえ誤らなければ、エンジンもミッションも足回りもそれなりに上手く組み合わせてあるので、まだそんなに問題はない。

しかしゴルフクラブの場合はそうは行かないのである。なんと言ってもエンジンは自前のカスタムオーダー品なのである。

排気量も出力もトルクも、高回転型か低回転型かなどという性格も、皆それぞれ違うのである。 いくら高性能なポルシェのエンジンでも、軽自動車の車体に積んだのでは多分アクセルは踏めないだろう。逆に軽自動車のエンジンをフェラーリの車体に積んだら普通の軽自動車より走らない車になってしまうであろう事は想像に容易い。


やはり、自分自身のエンジンを有効に活用する為にはフィッティングが重要であり、それを頑固に貫いて行きたいと今夜も一人悶々と考えるフィッター。\(~0~)°゜/ふぁぁ


※画像はフェラーリとポルシェ

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