易しいクラブ！？の落とし穴

昨日は朝から予約ラッシュで忙しく、夜の８時過ぎまでフル操業。おかげさまで殆どカスタムオーダーで、ウッド７本、アイアン４セットのご注文を頂戴した。＼(^o^)／ ワーイ!!＼(^o^)／ ワーイ!!

その中で、面白い現象を体験させて頂いたのでご報告しよう。
山陽小野田市から再度のご来店頂いた“Ｓ”様。先月２３日にお仲間と３人でご来店され、アイアンフィッティングをさせて頂いた。６Iのヘッドスピードは３８m/s、スイングテンポ：６でご使用中の１Ｗはｒ７ XR にＳＰＤ５６９（Ｓ）を装着したなかなか硬めの物で、アイアンはマクレガーのＺＥＯＮで（Ｒ）とは書いてあったが極端に柔らかい物。 ヽ(^。^)ノアレアレー?

「アイアンはもっと硬めのシャフトが良いでしょう」とアドバイスしておいたが、後日「もっと具体的に合う物を教えて欲しい」とのお電話を頂戴して、本日のご来店となった次第。

お薦めした内容は「６Ｉの全体重量：３８０ｇ、長さ：３７インチ、硬さ：ＳＲ、バランス：Ｄ１、ライ角：６２.５°」と言う物。これじゃあ既製品をお探しになっても見つかる可能性は殆ど無いかも。(+。+)アチャー。

実際にお薦めしようと考えていたのはＪＰＸ Ｅ５００ フォージド アイアンのヘッドにシャフトはウェブガンＭＰと言う通常はミズノ　ＭＰ－２７　に装着されている物をと考えていた。(゜_゜)(。_。)ウンウン

さて、まずはミズノ　ＭＰ－２７　のウェブガンＭＰ（ＳＲ）をお試し頂くとすこぶる快調に飛距離アップし、方向性も安定している。片や軽すぎて当たりが出にくいだろうとは覚悟しながら、ＪＰＸ Ｅ５００ フォージド アイアンＪＰＸ　ＨＴカーボン（ＳＲ）でお試し頂くと全然飛ばない。あまりにも飛ばない。(;^_^A アセアセ…

当たっていない訳でもないのに飛ばないのである。確率が悪いだけならシャフトでカバー出来るが当たって飛ばないとなるとヘッドの性能によると判断せねばならない。普通は問題ない素晴らしいヘッドなのだが、“Ｓ”様の場合はフェースを開いたままでダウンスイングされ、インパクト直前に急激にリストターンすると言った典型的なパンチショットなのである。 _(・・;φウッ・・・

結果として、ネック側に重さのある（重心距離が短い）ミズノ　ＭＰ－２７　に軍配が上がる結果となった訳である。「易しいクラブが良いんですが・・」とＭＰに後込みされる“Ｓ”様にご了承頂くのに、そう時間は掛からなかった。

もう一度比べて打って頂き、その打感の違いを体感して頂いて一件落着となった。 ウッドでもアイアンでも「易しいクラブ」とは良く聞くフレーズだが、一般的なゴルファー＝スライサーにこそ当てはまる事はあっても、こう言う極度なリストターンスイングでは全く当てはまらない事があらためて実証されたサンプルのようなケースであった。

※“Ｓ”様のダウンスイングとインパクト後の状態。