フィッターの独り言

ゴルフショップ「マスターズゴルフ」のフィッターが徒然なるままにつぶやいてます。

大きいヘッドはかえって曲がる?

2004年12月04日 20時28分44秒 | ゴルフフィッティング
以前にアイアンのライ角調整をさせて頂いた広島の○様、久しぶりにご来店。ドライバーの調子が悪いと仰り、スイングチェック。アドレス時に少し背中が丸くなっていますと指摘させて頂き、少し注意してアドレスして頂くだけで見違えるように振れて来る。

スイングドクターの画面を覗き込んで最初(右)と注意後(左)のアドレスを見比べて驚かれていた。ドライバーの方はヘッドスピード:43m/sで、フレックスアナライザー値:3でスイングドクターの推薦は「Rの中調子」と出る。

現行のクラブはテーラーメイドR580XD 9.5°ヘッドにグラファイトシャフトUSA YS-6 Sの先端を1インチカットして装着してあり、どう考えてもシャフトが硬すぎる事を指摘して、SRのテストクラブとして、ヤマハ05インプレスV 10°SRをお試し頂く。

すこぶる好調に打たれ、ご自分のクラブでは打点がヒールばかりになっていたのが、試打クラブでは真ん中寄りに当たる事に、これ又驚かれる。シャフトの効果が半分と、ヘッドが小さいのも効いている筈だ。余談だがよく「ヘッドが大きいほど球筋が安定する。」と思われるケースが多いが、これはトゥー側に打点が偏る人の場合で、ヒール側に当たる人の場合はセンターから余計に離れる訳で、かえって調子が悪くなる。

結局、その試打クラブ(と言ってもその場で下ろした新品)をお買上。ヘッドの効果も試して見たいとの事で、R580XDもリシャフトでお預かりする事に。

「ヘッドスピードを上げるにはどうすれば良いか」とお尋ねになるので、テークバックの力みを解消する事が先決とCoolGripをお奨めする。○様のお知り合いの□プロも丁度ご来店になり、「こんなんで音を出さずに打てるのか?」と怪訝そうな顔をしておられたが、何度か試しながら、「これで練習してみよう」とプロも一緒にお買上頂く。

このCoolGripなる物、アメリカ製で単純な割になかなかの優れ物だ。日本人は相対的にしっかりグリップを握ると信じて疑わないが、向こうのレッスンプロは柔らかく力を抜いてグリップする事に凄く力を入れている。

私も昔、NGF・USAのヘッドインストラクター「エド・コットレル博士」から直接指導を受けた際、「歯磨きチューブのキャップを外して、それを持ってスイングして、中身をまき散らさぬように」と言われ、おっかなびっくりしながら何度かやっているうちに、2クラブ飛距離が伸びた経験がある。
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