フックに入ったグリップのまま入荷したクラブにフィッター怒る！

「えーーーーーー？？？、こんなあ～っ、どうしましょう？」中澤フィッターが驚いた声を上げた。１週間前にミズノカスタムオーダーでご注文頂いた○様のドライバーが入荷。検品をしていてグリップが極端にフックに入っているからである。

即座に差し替えようと判断。ミズノ営業に電話すると「送り返して下さい。すぐに対処しますから。」と言うが、養老で差し換えるより当店で差し替える方が早くて正確！に決まっている。ましてや原因がわからないような問題でもない。差す人間がアホなんと、検品する人間がサボっちょるだけの話。(＾＾)／“キッパリ !

今に始まった話ではなく、何度も検品の重要性を指摘して来た。今更騒ぐ気にもなれない。最近は殆ど「グリップは当店で装着しますから未装着で送って下さい。」として来たのだが、ついプロパー品と同じ仕様だから普通に差せば良いかと思ったらこの有様。

ミズノの工場では、ヘッドのフェース面を真っ直ぐ合わせる治具があり、なおかつレーザー光線がグリップのセンターラインを指し示し、それらに合わせて差せばストレートにグリップが入ると言う事になっている。しかしこれが曲者で実際には少しずれてしまいやすい。

当店でも、このグリップ装着時にレーザー光線で真っ直ぐに差す装置を導入したのだが、大量にパートのおばちゃんが作業（実際に工場では男の職人風？がしているが）するには適しているかも知れないが、当店での職人仕事！には不向きだと今は倉庫に眠っている次第。

要はレーザーだろうが治具だろうが、平面的な真っ直ぐしか出ないのである。グリップは握ってなんぼであり、目で見て真っ直ぐだけではいけない。握ってみて真っ直ぐにならないといけない。これが簡単そうで難しい。これまで何人も（社員さん）に教えて来たが、安心して任せられるのは今の中澤フィッター以外にはいない。

たかがグリップ。されどグリップ。これが一番球筋に影響するのだから怖い。他のメーカーも結構いい加減な物が多く、最近は他店でグリップ交換してから調子悪くなったと持ち込まれる被害！も増えている。アルバイト任せでは当然そうなるはずだ。間違いない！

ＰＳ，正しくは只真っ直ぐだけでは駄目で、使う人やクラブの機能に合わせて微妙にフックにしたり、スライスにしたりするのが本当の差し方だと思っている。

※写真はフックに装着されたＭＰ－００１　ＴＳ＋。ミスノの場合にはシャフトにグリップを装着してからヘッドを装着するので、この場合はシャフトがフック方向に回転して入っている。