matkalippu Designer's blog

テキスタイルにまつわる色々なこと。

スペック染のお話

2018-10-10 13:51:04 | ハンドメイド
マトカリップの生地は全部日本国内で作っています。
綿織り物なので、綿織り物の産地で織ってもらっています。

今回はこちら。
新潟県見附市。中肉厚の綿織物を得意とする産地です。
霜降りのような、ダンガリーのような表情はスペック染と呼ばれる糸染めの技法。
大量生産ができなく、人の手の工程が多いため時間もかかるし手間もかかる、職人さんの賜物です。この染め方はこの新潟の見附産地の特徴であり他では染められない方法。

これをベースに麻の糸でチェック柄を作ります。
麻の箇所のみ、ふわふわとぽこぽことした表情になってます。
これはさっきのスペック染の糸と麻の糸の、番手差と糸の縒りに寄って現れてくる表情。
企画段階ではサンプルの生地はあるものの、具体的に進めていく中で最終的な雰囲気は出来上がるまで想像の世界なので、見本が届くときはいつもスリリング。

先染めの生地を企画するときは、流行を意識することよりも(流れはあるのですが)面白い技法を見つけた!という気持ちで進めることも多々あります。

綿90% 麻10%







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ワンピース→たっぷりギャザーのワンピース



生地→綿麻ラインチェック

天然素材のこと

2018-10-09 14:19:14 | ハンドメイド
マトカリップの生地は基本的には綿や麻といった天然素材が中心です。
そしてニットではなく布帛と言われる織物の生地です。

布って、人類にかなり古くから寄り添ってきた素材だし、今もなくてはならないものですよね。
私たちも、風合い付けにはポリウレタンやポリエステルを使用することもありますが、それは化学繊維でしか出せない表情があるからこそ。

先染めと呼んでいる、糸を染めてから柄を織り出す作り方をしている生地は主にアパレル向けに洋服となることを想定して作っています。
天然素材の服の着心地の良さを知ると化繊の服には戻れません。
特に日本は年々夏の気候条件が厳しく年間を通しても半袖でいる時期が長くなりつつあります。
様々なストレスにさらされる現代に心地よく日々を過ごしてもらいたいという気持ちで、できるだけ天然素材が良いなあと思っています。

マトカリップの生地や服を通して、天然素材の心地よさを知ってもらえたらなと思っています。

今でこそ、ポリエステルの機能性素材が注目されていますが、綿や麻はもともとそういう機能が備わっています。
吸湿性速乾性、適度な保温性など、当たり前すぎて忘れられていることがたくさんあります。

これから少しずつ、先染め生地のご紹介をしていこうかなと思っています。
不定期の更新になるとは思いますが、宜しくお願いします。



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あっという間に10月。

2018-10-01 11:07:35 | ハンドメイド
先月末にイベントの出店だったためか、9月は半分くらい記憶にないまま通り過ぎましたね。
まるで台風のよう。
今回も各地で大きな爪痕を残して行ったようでしたが、みなさま大丈夫でしたでしょうか。

でもでも、これぐらいの季節からが創作活動には最適ということで!
新柄を考えたり、仕込みの季節だなっと。

先日から引き続きバッグやウェアをオンラインショップにUPしています。

生地ももちろん!ございますが色々覗いて見てください。



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