Silentの6話の冒頭で想が警官に呼び止められるシーンがあった。
自転車に乗って音楽なんか聴くんじゃないって。
あのシーンを見た時に私は思い出したことがあった。
私の友人は耳が聞こえにくい。
ある日街を歩いていて
イヤホーンなんかで聞いているんじゃないって
耳の補聴器をむしり取られ、
路上にたたきつけられたことがあったそうな。
彼女は壊れた補聴器を握りしめて
聞こえないまま、家に帰ったんだと・・
その時の話がよみがえった。
どんなに怖かったろう、どんなに不安だったろう・・
私にはその恐怖も不安もはかり知ることが出来ない。
キラは実は逆に耳が聞こえすぎる。
彼女は人に聞こえない音が聞こえる。
例えば、自動ドア、開く前に作動する機械音が聞こえ
ああ、後1秒でドア開くな・・とか。
教室で授業していても、自分の教室の授業は歴史。
でも隣りの教室では数学。隣りの授業が
鮮明に聞こえてしまい、邪魔になるんだよと・・。
キラは街を歩くときにイヤホーンをしていた。
聞こえなくてもいい音が聞こえてしまうから。
でも、ある日、イヤホーンなんかして歩いているんじゃないって
今の若者は常識を知らないって
友達と同じようにイヤホーンをむしり取られ
路上にたたきつけられた。高価なイヤーホーンは聞こえなくなった。
それ以来彼女は高価なイヤホーンは使わない。
街に一人で出ることもしなくなった。
友達はSilentの6話を見た後にラインで「複雑」と書いてきた。
私は返信できないでいる。
人は自分の中の常識が当たり前だと思っているのか・・
でもちょっと行動する前に相手の気持ちを思って立ち止まってほしい。
私は健常者にも障碍者にも境はないと思ってきた。
でもたぶん、健常者側にも障害者側にも
どうしても境を作ってしまう心がある。
私はこのドラマを通して、健常者であろうと
障害者であろうと相手を思いあいながら生きる。
そんな生き方を学びたいと思った。
まだまだドラマから目が離せない。
いろいろなことを考えながら楽しみたいと思っている。
ちょっと重い話題になっちゃった。
ごめん。m(__)m