盗み聞き(1)

　　小雨の時、傘をさすことのが面倒だから、今日も帽子付きの防風コートウィンドブレーカーを着た。それでそれに、勝手に顔を攻撃する冷たい風と戦うために、マスクもちゃんとつけた。何か何だか痴漢の姿格好みたいじゃないか。まあ、とりあえずラッシュ時間帯の電車に乗ろう。暖かいはずだ。ゆらゆら電車でに揺られながら景色がない窓にの方を向いて、ぼんやりしてた。

「次の駅で降りたほうが近いじゃないか。」とある男性が言った。
「まだよ。次の次だろうだよ。」とある連れの女性が返事した。
「違う。次で降りて、小道を渡ったほうがマジマシだ。時間もぎりぎりだし・・・」
「またまだ時間があるよ。安心して、いつも通りの駅でいい大丈夫よ。」
「私が言ったほうが間違いない。俺の方が絶対速いって！」
「じゃ、あなたは次で、私は次の次で。誰かどっちが速いか勝負しない?」
「よし、そうしよう。」

　　それから、男性は降りた。ちらりとその女性を見て見ると、にやにやしていた。心の中はで「フフフ、絶対私の方が速い。」と思うのが感じだ思っている感じだった。

　　あらら、そのあの男女は夫婦だろう。だって、もし恋人だったら、いいイメージを残したいので、従順する大人しく従う女性が少なくないと思うから。ほら、「結婚前は小食、結婚後は大食い。」「結婚前は節約系、結婚後は浪費系。」など、よく聞くよね。勿論、男性もお互い様だ。



上のことは私が見たことだった。
でも、わざわざじゃなかったのよ。
ちょうど隣に立ってたの。