この曲、昔、聴いていた時は、ぼんやりとしか意味が
響きませんでした。
今聴くと、違ったふうに聴こえました。
♫ 『 木戸をあけて 〜家出する少年がその母親に捧げる歌〜 』 小椋佳
あなたの後ろ姿にそっと別れをつげてみれば
あなたの髪のあたりにぽっとあかりがさしたような
うらの木戸をあけて ひとり夜に出れば
灯りの消えた街角 足も重くなるけれど
僕の遠いあこがれ 遠い旅はすてられない
許してくれるだろうか 僕のはるかなさまよいを
アルバム 『 遠ざかる風景 』
アルバムの中で、小椋佳さんが語っています。
『 僕は三回母親にさよならを言っています。
母が亡くなった時、自分が結婚した時、そして家出した時 』
ボソボソっとそう語り、歌い出していました。
家出した時・・・というのは自分というものに悩み、親も
周囲からも離れたいという思春期特有の自立の時期かしら・・・
誰にでも必ず訪れる、ひとつの通り道ですね。