シンガーソングライター橋本眞由己のブログ

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小野健彦さんが素敵なライブレポートを書いて下さいました@6/11横浜エアジン

2022-06-13 20:37:00 | ライブ
小野健彦さんが、6/11(土)横浜エアジンの素敵なライブレポートを書いて下さいました!
【私の2022live.vol.33】





横浜エアジンにて、橋本眞由己氏(P/歌)と太田恵資氏(vln)のDUOを聴く。
太田氏は2度目ながら、眞由己さんの現場はお初。それでも、過日GWに同所で実現した姉君•橋本一子氏のソロ公演時にフライヤーの配り役をしていた彼女にこちらからお声掛けした際にご縁を
頂くことになった経緯があり、待望の再会の夜となった訳である。
前後半共に6曲ずつが供された今日のステージはバラエティに富んだ曲調を揃えた構成の妙もあり、終始飽きのこない起伏に富んだ音創りが展開された。1stセットは眞由己さんのオリジナル曲を中心に、柔らかく素直な語り口の眞由己さんの唄声と中音域の透明感溢れる和音とそこから派生する迷いの無いタッチで奏でられたピアノのメロディに甘く危険な香のする太田氏の生音のバイオリンが必要最小限に絡みながら真由己さんの世界観を時に攪拌し、時に拡張させながらその重さを自在に変容させつつ伸びやかな詩情に結んで行く場面が多く聴かれた。それでもこのセットの半ばには、ふたりの才能溢れる表現者の創造性の深淵を透かして見せたインプロヴィゼイションも飛び出して....。
ここエアジンにはお似合いの既成音楽の枠組みに
とらわれない自由な展開が全体構成の中にあって
良いスパイスになっていたことは特筆したい。
変わって2ndセット、実写映画「ばるぼら」
(原作:手塚治虫、監督編集:手塚眞、音楽:橋本一子)から〈ばるぼらのためいき〉で幕開けしたこのセットでは、眞由己さんが一転思索的なトーンを見せ始め唄もピアノもよりワイドレンジな表情を見せると太田氏の生バイオリンもそれに追随するかの様に大きな世界観を描き、ふたりはその緊張感を持続させたまま一子さん作の素人目にも難易度高しの楽曲を数曲織り込ませたこのセットを鮮やかに弾き切って行った。(中でもクライマックスはまるで太田さんのためにあるようなと作者自身が語った雄大な景色を現出させた眞由己さんの〈星の雫〉であったか)
今宵のステージを通して私はおふたりの思慮深い
音の運びがこちらの心の襞と緩やかに共振する感覚を随所で心地良く味わった。彼方から此方にやって来て、今まさに眼前の場に漂うヒトモノが纏う空気感の揺らぎを妖しげな軌跡の内に描き込んだその手際の良さは魔術師のそれにも似て、私は暫し茫然とさせられたのは確かであり、今帰宅し、作文しながら反芻するに、それは陽炎かはたまた泡沫の夢のようなものであり、それでいて確たる重みとしなやかな強靭さを持った説得力のある音の数々に支配された現場であったと我にかえって実感しているところである
とても嬉しいです💕
ありがとうございます😻


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