シンガーソングライター橋本眞由己のブログ

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Webマガジンjazz Tokyoに6/11横浜エアジンでのライブレポートが掲載されました!

2022-09-04 13:34:00 | ライブ
Webマガジンjazz Tokyoに連載されている小野健彦さんのライブ記事に、6/11横浜エアジンでの橋本眞由己・太田惠資Duoライブ素敵なライブレポートが掲載されています!
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小野健彦の Live after Live – JazzTokyo

小野健彦の Live after Live – JazzTokyo

海外赴任中に脳梗塞に倒れ、未だ左半身麻痺の身を1本の杖に預けながら夜毎ジャズ・スポットの行脚を続ける筆者のライヴ日記。リスクを追いながらミュージシャンに表現の場...

JazzTokyo

 


上のリンクから行けるのですが、中々行きつけないようなので、コチラに全文を掲載させて頂きます!是非お読みください♪




#250 6月11日(土)
横濱エアジン
http://www.airegin.yokohama/
橋本眞由己 (p) 太田恵資 (vln)
横浜エアジンにて、橋本眞由己氏(P/歌)と太田恵資氏(vln)のDUOを聴く。
太田氏は2度目ながら、眞由己さんの現場はお初。それでも、過日GWに同所で実現した姉君 橋本一子氏のソロ公演時にフライヤーの配り役をしていた彼女にこちらからお声掛けした際にご縁を頂くことになった経緯があり、待望の再会の夜となった訳である。
前後半共に6曲ずつが供された今日のステージはバラエティに富んだ曲調を揃えた構成の妙もあり、終始飽きのこない起伏に富んだ音創りが展開された。1stセットは眞由己さんのオリジナル曲を中心に、柔らかく素直な語り口の眞由己さんの唄声と中音域の透明感溢れる和音及びそこから派生する迷いの無いタッチで奏でられたピアノのメロディに甘く危険な香りのする太田氏の生音のバイオリンが必要最小限に絡みながら真由己さんの世界観を時に攪拌し、時に拡張させながらその重さを自在に変容させつつ伸びやかな詩情に結んで行く場面が多く聴かれた。それでもこのセットの半ばには、ふたりの才能溢れる表現者の創造性の深淵を透かして見せたインプロヴィゼーションも飛び出して….。ここエアジンにはお似合いの既成音楽の枠組みにとらわれない自由な展開が全体構成の中にあって良いスパイスになっていたことは特筆したい。
続く2ndセット、実写映画「ばるぼら」(原作:手塚治虫、監督編集:手塚眞、音楽:橋本一子)から〈ばるぼらのためいき〉で幕開けしたこのセットでは、眞由己さんが一転思索的なトーンを見せ始め唄もピアノもよりワイドレンジな表情を見せると太田氏の生バイオリンもそれに追随するかの様に大きな世界観を描き、ふたりはその緊張感を持続させたまま一子さん作の素人目にも難易度高しの楽曲を数曲織り込ませたこのセットを鮮やかに弾き切って行った。(中でもクライマックスはまるで太田さんのためにあるようなと作者自身が語った雄大な景色を現出させた眞由己さんの〈星の雫〉であったか)
今宵のステージを通して私はおふたりの思慮深い音の運びがこちらの心の襞と緩やかに共振する感覚を随所で心地良く味わった。彼方から此方にやって来て、今まさに眼前の場に漂うヒトモノが纏う空気感の揺らぎを妖しげな軌跡の内に描き込んだその手際の良さはまるで魔術師のそれにも似て、私は暫し茫然とさせられたのは確かであり、帰宅し作文しながら反芻するに、それは陽炎かはたまた泡沫の夢のようなものであり、それでいて確たる重みとしなやかな強靭さを持った説得力のある音の数々に支配された現場であったと我にかえり実感しているところである。












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