ヤブガラシ。
言わずとしれた、カメの好む野草の代表格です。
ちょっとした草っ原や道路沿いの植え込みなど割とどこででも見られ、放置状態の我が家では庭にも
生えているような身近な植物です。
一般には「雑草」と捉えられ、「藪を枯らしてしまうほど」勢力を拡大していくこの植物は、どちらかといえば
厄介者のように扱われているのではないでしょうか。
ところがぎっちょんちょん!
(言うか?普通・・・
)
我が家の野草辞典を見てみると、ヤブガラシはブドウ科に属し、新芽や若葉は食用にもなるそうです。
特に天ぷらなどにするとちょっと他にはない何ともいえない味がするみたいですよ。
また、茹で汁が濃褐色になるまでよく茹でて、一晩水にさらしておくと酢の物やあえ物に使えるそうです。
からしあえやゴマあえが合うみたいです。
一度ご賞味あれ!
その他には、根や茎をつぶして汁をとり患部に塗ると腫れ物などに効くそうです。
こうしてみると、カメ以外には嫌われ者のヤブガラシ、意外と役に立つのかも?
とはいえ、私はこれを自分で食べたり、薬として使う気は毛頭ありませんが・・・。
(だったらこのフリは何だったんだ!)
さて、何はともかく、カメたちは大好きなので時間があるときはこのヤブガラシを採ってきてなるべく
食べさせてあげたいと思います。
なんでも、どこにでもある割には栄養バランスも非常にすぐれている雑草のようですから。
さて、ヤブガラシを採るときに気をつけないといけないのは・・・
ヤブガラシの葉っぱのウラには黄色い卵がついていて・・・
それを狙ったアリもたくさんついていることがあります。
こんな感じ。
ですからヤブガラシを採るときは必ず葉っぱのウラを確認しましょう。
今日はこんな虫もついてた・・・
どちらかと言えばよく成長した葉っぱに黄色い卵はついていることが多いようです。
若葉は比較的ついていることが少ないです。
今の時期になるとこんな実?をつけます。
これは我が家の敷地に生えていたヤブガラシ。
葉の長さが10cmはあろうかという立派なものでしたので、大型種に・・・と一瞬心が揺れましたが、
虫つきはやっぱりイヤですね。
実際には、カメたちはそんなちっこい虫の卵など気にせずに食べてしまうのでしょうが・・・。
で、早速とってきたヤブガラシをカメに食べさせました。
ヘルマンギャルズのレナと瑠璃です。
早速、食いつくレナ。
そして、瑠璃。
レナ、おいしい?
やっぱり、おいしいようです。
足をダラ~ンとして食べている瑠璃。
食べにくくない?(笑)
カッコなんかどうでもいいくらいおいしいようです。
夢中で食べている姿を見ているとまた採ってきてあげようという気持ちになりますよね。
カメの大好きな野草、ヤブガラシでした。
ところで野草採りに行く時は日中はまだまだ暑いので、暗くなりかけた5時くらいが狙い目でしょうか。
この頃なら日中の暑さも少しは和らいでいます。
でも、このくらいの時間になると・・・
ヤブガラシならぬ「やぶ蚊」に注意しましょう。
そこら中刺されて・・・
とってもかゆい思いをします。