ある日、ユンギョンはジヨンのドッグカフェで飼われている犬のポングを見るとびっくりしました。昔飼っていたジェニーとそっくりだったからです。そこでユンギョンは店に入ると中にいたジヨンに、その犬は売り物か?、と尋ねました。ジヨンは、うちで飼っている犬だ、と答えましたが、ユンギョンは躊躇せず、売ってちょうだい、と言いました。驚いたジヨンが、息子が可愛がっているのでそれは困る、と答えたのにユンギョンは、いくらなら売る?、これでどう?矢継ぎ早やに訊ねてジヨンが驚くほどの札束を見せました。もとよりジヨンはお金に困っており、躊躇せずポングを売ってしまいましたから、明くる朝、店前でポングがいなくなった、と泣きじゃくる息子のヨンジェをなだめる羽目になりました。しかし、いつまでたっても泣き止まないため、ジヨンは、たかが犬のことでいつまで騒ぐのか、と怒りましたから、そばにいた夫がたしなめました。しかしジヨンは、ヨンジェも来年は小学校で投資が必要だと言い、ヨンジェにお札を一枚渡して、これで好きなものを食べておいで、と言いました。そのあと、ヨンジェが言ったのが今日のセリフになります。
ヨンジェはまだ入学前ですが、こうした大人びたセリフを時々放つキャラを持った子供として描かれています。昨日は集金に熱心な議員の話をしましたが、お金で犬や馬は買えても、ヨンジェの言う通り、お金では悲しみを癒すことはできないのです。