次女ダバルに美容院の常連客から見合い話が持ち込まれた。ダバルは交通事故で亡くなった夫のことに加え、小姑であるガウンと妹のように暮らしていることもあり話には消極的。しかしある晩、モランに亡き夫のことを尋ねられたとき、段々と面影が薄れているのも事実だ、と答える。それを聞いてモランが言った言葉。
8カ月目、初日のセリフは、『だまされても夢心地』からこのセリフにしました。よく登場するセリフに、「時間が解決してくれる」、というのがあるのは以前もお話しましたよね。こうしたセリフはたいてい悪い問題や記憶を忘れる場合に使われてまして。
ただこのセリフの通りで、例えポジティブな記憶であったとしても、時間の経過で新しい記憶によって次々上書きされ、徐々に薄れていってしまいますよね。