休憩の為、見晴らしの良い所で車を止めエンジンを切ると、このシンとした山間の静けさの中で初めて「野鳥」の鳴き声に気がついた・・
この荒れた林道を走行しているときは、エンジン音と時折激しく上下する車体のキシミ音、そして運転している緊張感とで、野鳥の鳴き声など耳に入る余裕も無く・・・こうして一息入れて、深呼吸して初めて気が付いた。
此処は「十方山林道(細見谷)」~以前、ニュースでこの林道のアスファルト舗装が必要か否かで、行政と市民団体との間で激論が繰り返されているという事を知った。
因みに、こういう事には敏感な私だが、知らなかった~何故なら、こんな所に「アスファルト道路」なんて考えもしないし思いつきもしませんから・・・
で、これを機にこの「林道」がどんな所かこの目で確かめたいと思い訪ねる事にした。勿論、初めて走行する林道ですから、事前に本やPc検索等による充分な下調べや、市の方にも現在どうなっているか確認は取った~(勿論、自己責任で通行して下さいとの返事)。
今回、私は運の良い事に「十方山林道」走行経験者の話を訊く事が出来た。
やはりこの「林道」~凄く荒れていて路肩もゆるく、おまけに轍(わだち)の段差もきついそうで、場所によっては岩清水から流れる「水」が道を横切る為「ぬかるみ」や、石による「波状路」、そして「落石」も・・其れを聞いてお気軽に走行出来る「道」で無いことは頑なに想像できる・・
林道開通記念碑 奥に見える木にはS34年と記されていたが、開通の年だろうか・・?
午前8時過ぎ、林道入り口「吉和(国道488)」側に到着。林道に入ると直に長さ50m位のアスファルト道が・・そこで車外に出て、フリーハブホイールを手動で「Lock」し、運転席に戻り念の為トランスファーを「4L」に入れて、いざ!出発!!!
此方「吉和」側からだと、傾斜の強い九十九折の峠道から始まる。走り出して直に感じたのが・・想像していたより道幅が狭く・・これは対向車が来たら離合は難しいと思った~それに、轍の段差もきつく・・一応クリアランスを車外から目視する始末だ。
そんなこんなで、かなりの緊張感を強いられる運転~20Kmから表示されるメーターの針がピクリとも動いていない所を見ると・・時速10km前後か?
平日という事も在るのだろう・・この日、対向車(車/単車)と一度も遭遇しなかった。
登りきった見晴らしの良い所で小休止~ここで初めて「野鳥」の鳴き声に気が付く~持ってきた国土地理院の「地図」を確認すると~( ̄□ ̄;)ガーン~距離にして全体のほぼ1/5位しか進んでいない!~やれやれ~この先、ゴール地点の「恐羅漢山」に無事着くのかナァ~(j o j) ~心の中で、少し後悔し始めた男~西風であった~(T_T)