当時はそれが客人に対する精一杯のおもてなしだったのだろう。
まっ、出前其の物は贅沢だったし、そう何回も在る物ではなかった。精々年に1~2回位だったろうか?
玄関の引き戸がガラッと開き、「こんちわ~~!○○○寿司でぇ~す!」と威勢の良い声が聞こえたら、母が財布を片手に慌てて玄関に行く姿がとても印象的だった。
勿論、子供の私も一緒に付いて行くわけだが、あの大きな「寿司桶(すしおけ)」が玄関に置かれ、中から色取りどりの握り寿司がまるで光ってるように見えて凄く旨そうだった。
そう~「旨そうだった」・・と言うのは、私たち子供は食べさせて貰えないのだ~嫌!もう少し正確に話すと、子供達が食べるのは「かっぱ巻き」や「巻き寿司」が殆どでハマチやマグロ/イカタコなんて口にさせて貰えなかったのだ・・・(-_-;)・・当時は何処の家もそんなものだったんじゃないかな?~あっははは
話は変わるが「出前」の仕方も随分変わったなぁ~昔は店員が自転車に乗って曲芸よろしく「蕎麦」なんか何段にも高く積んで、それを片手で運んでる姿をみたものだ。
其のうち手持ちから箱の「岡持ち(おかもち)」を使った出前に代わり、今度はその岡持ちを積む「出前機」なるものが出来て、それに岡持ちを積んで出前をする。いまではそれが主流になってる。あの宅配ピザのバイクの後ろに付いてる物も正確には「出前機」と云うそうだ~(゜o゜)
しかし、今は「出前」なんて言葉使わないらしく、それに変わり「宅配」と云う言葉を使うらしい・・そうかぁ~そうなんだぁ~・・考えてみえば「宅配文具」「宅配修理」「宅配ランチ」「宅配お好み焼き」勿論「宅配寿司」もある。まっ!便利になったと云えば便利なんだけど・・
そういえば、あの寿司屋~跡継ぎが無く廃業したと、私が高校生の頃聞いた記憶がある。一度でいいからあの寿司屋のカウンターに座りたかったなぁ・・・(-_-;)
※写真はある町の古い食堂の前に止まってた出前機を装備したバイク。 とても懐かしく思いPasha!しました~(^^♪
※ 出前機(でまえき)とは、自転車やビジネス用オートバイに岡持ちなどを積載するための装置の通称。正式名称は出前品運搬機(でまえひんうんぱんき)。自転車・オートバイの荷台に加工し装備され、出前に用いられる。
※ 岡持ち(おかもち)とは、料理を食器ごと出前する際に用いる箱のこと。
前面に蓋が設置されたタイプの岡持ちでは、嵌め込み式の蓋を上下にスライドさせる機構を倹飩と言い、そのため倹飩箱(けんどんばこ)とも呼ばれる。
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