「昭和」という響きがだんだん遠のいています。日本の歴史の上でも、こんなにも変化の大きな時代はなかったでしょう。
少年時代、空襲警報とともにB29が飛んで来た記憶など今も残っています。
やがて街には被災しながらも逞しく生きる子供たちの姿が溢れることになりました。その子供たちはどのように育ち成長していったのでしょうか?
今回、創作していないといつまでも悔いが残るだろう、と創り始めてみましたが、真夜中に、製作に没頭していても、時には胸が熱くなるなることもありました。
本展では“昭和のあのころ”の子供たちを中心に、ライフワークである明治~昭和前期を時代背景にした作品もあわせて110余点を一堂に展観いたします。
- 与 勇輝 - (パンプレット記載参照)
と、言うことで、先日「ひろしま美術館」にて人形作家“与 勇輝(あたえゆうき、1937~)”「昭和・メモリアル 与勇輝展」を鑑賞してきた。
昭和大好き人間の私にとって与勇輝氏の作品展示会は凄く楽しみにしていた。過去2度ほど氏の作品展示会訪ねているが、いつ見ても心和む作品ばかりだ。
しかし、今回の作品は今までの物とは少し時代背景が違っていて、戦時中か戦後間もない情景が数点展示されていた。
勿論、私の生まれる前の時代背景なのだが、どこか遠い昔から知っていたような不思議な感覚で見入っていた。よくよく考えてみたらこの時代背景は私の父や母の時代なのだと知る。
確かに、“与氏”のプロフィールを読むと、まさに私の両親の子供時代なのだ。
戦中・戦後の「物・食料」の無い時代、辛い思いをしながら少年少女期をすごした親の話をよく聞かされた。
今思えば、何度も聞かされたくせに不思議と飽きもせず黙って聞き入ってる自分の姿を思いだす。
そう、此処にいる人形たちは正に両親が少年少女だった頃の時代なのだ。どうりで見た事もない背景に何処か懐かしくそして切なくさせられたのだ・・
作品リストは全部で72(人形数約110余点) どれも之も皆素晴らしく心打たれる作品ばかりだ。
因みに作品No2↓「美味しいネ!」が私が一番印象に残ってる作品。キヤプションに少しウルウルした・・・
暑い夏だった・・
あっちの森こっちの川で
湧き起こる蝉しぐれ
国が敗れるという意味は
わからなかったけれど
希望を失ったわけではなかった
どうです?皆さん、お勧めします~(笑)
次のお休みに友達や家族誘って ひろしま美術館「昭和・メモリアル 与勇輝展」に足を運んでみませんか?きっと忘れかけていた心の優しさや温かさを思い出させてくれますよ~(笑)
開催期間 2013年4月6日(土)~5月19日(日) 午前9時~午後5時(入館4時半まで)
入館料/一般1000円、 高・大700円、小・中学生400円