♪女も（男も）こうしたもんだ♪by鬼才（奇才）

今週は、オペラオケの仕事をしてます。


一日2ステージ×四日＝計8公演

歌い手や指揮者は、毎回かわるけど、オケは連日同じメンツ。

久々に、超苛酷なgigで、とにかく、風邪だけはひくまい＆気力体力でのりきるしかありません…。


打楽器は、圧倒的に『待ち＝非演奏』状態なのが長い＆多い。例えば三時間のオベラ、バイオリンが50ページ以上のパート譜で各頁が自分の弾くパートの音音符を記載されているだろぅがティンパニはわずか8ページ、しかもたいていのスペースには、『第〇曲から第〇曲まで休み』とかいう情報がかなり書かれている。

しかし、油断して、字幕やらステージにちょいと目をやりすぎると、あっという間に自分の出番にきたりして焦る。笑


昨夜、箱根駅伝でいえば、ようやく箱根についた感じ。
東京の〇〇新聞本社へ向かう駅伝選手な気分？なんてオケメンバーは、盛り上がる。
今日はさしずめ、復路というかんじ。


弦楽器の男子が、『オシリが痛くて頭が痛い』なんて、訳のわからない状況に陥り混乱していた。つまり、90分が二幕、×八公演なのに、ホールにある椅子は、およそそんな長時間座る仕様ではないから、『労災だーっ』なんて話してる（もちろん冗談）

まあなんだかんだ言って、みんな、そんな苛酷さを楽しんでいる。


昨夜、オペラ鑑賞デビューのお友達が、家族できてくださいました。

終演後には、歌い手さん用のような、ステキな薔薇の花束（わたしをイメージした、らしい。ムフ♪）と、彼女の旦那さんからは、（やはりわたしをイメージして）お酒の差し入れ、いただきました。
彼等の七歳の娘さんも、ごねたりせず最後まで観ていてくれました。

さすがに、一幕一時間以上あったので、途中トイレにぬけたけど、人生初のオベラは楽しんでくれたのかな？


わたしが彼女の年齢に、もしオペラをみる機会があったら、また人生は変わったかもしれないなあ。

いや～オペラ仕事は、つづくと現世のふつうの日常に帰れなくなるんだよね～。夢の世界つうか。バレエもそうだね。

夢を売る仕事～だからからか、歌手さんたちは、ちょっとぶっ飛んでる人、多いかなあ、なんて（いや、それくらいのほうがよいか？）
劇中では、真顔で『ああ、愛しの君の眩しい瞳で、熱く見つめてほしい』なんて、歌うんだよ～。
なんどもなんども繰り返しいうんだよぅ。


イタリア語やドイツ語でよかったね…日本語じゃ、こっぱずかしくて、歌はおろか、口に出すこともできないだろうかね。



否、なんだかんだと、女性は、そんな恥ずかしいセリフを、男性から言ってもらいたい、ロマンチックに恋におちたいと、少なからずも考えてる。
このオペラの登場姉妹のように。

それは200年以上前の、モーッアルトの時代から、ずっとかわらないかもね。

時代を経て、どんなに文明や科学がすすんでも、古来からかわらぬのは、男女間のいざこざ～うぬぼれ、浮気に略奪愛、自己満足に勘違い…恋愛沙汰の悲喜こもごもは、変わらずに繰り広げられてきた。

この先の未来も、人間が人間を観察して作り上げて来た、人間観察ルポ＝オベラ作品は、受け継がれていくな、だって結局人間が一番おもしろいっ！

なんて、思いを巡らしながら、あと3公演。

あたしも、おしりのほっぺがいたい。

photo
薔薇の花束