前回のブログで書いた 胸のエクボに気が付いたのが2017年の春頃でした。
けれど、すぐには医療機関を受診しませんでした。
それは 自分を大事に思えなかったからです。
以前のブログにも少し書きましたが 私は酒癖の悪い父が母に暴力を振るう家庭に育ちました。
父の顔色を見て機嫌の良し悪しをはかり、大きな音や声が恐怖でした。
母に笑っていて欲しくて 母の望む生き方をして 母を悲しませる事は絶対にいけないと思ってきました。
母は父から自由になりたかっただろうに私が居たから我慢してたんじゃないのか、私は母の足かせなんじゃないかって思ってました。
母はそんな事は言いませんし、可愛がって育ててくれました。
私がそんな事を言ったら悲しむのは分かっていたけど ふと そんな事を考えてしまっていました。
そんな子供時代を過ごし 自分は魅力のない人間だと思うようになり 自分を大事にする方法を知ろうとせず 諦める癖が付いたのかもしれません。
だから、自分が癌かもしれないと思いながらも もういいかなって。子供も成人したし、仕事も頑張った。人生 終わっても良いかもしれないって。
自分はそういう人生だったんだって。
では、何故病院に行ったのか、、
やっぱり怖かった。そして もうひとつ大きかったのは 私が看護師として関わってきた患者さん。
生きたくても生きられない命もたくさん見てきた。そういう人達に対して治療もせず投げ出してしまうのは あまりに失礼だと思ったからです。
そんな こんなで診察からエコー、生検、CT、MRIと検査をして しこりの大きさは3.5センチ腋窩から鎖骨下まで転移もあり ステージ3Cの乳癌の診断を受けました。
思っていたより進行していた事はショックでしたが 「癌って なるんだなぁ~。なんとなく 自分はならないって思ってたけど どうしてならないって思ってたんだろう?」って淡々と考えていました。