『AWA-HOUR』

美津乃あわの日記
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石原正一ショー『筋肉少女17』

2017年03月08日 16時14分48秒 | 日記



今年、私は舞台歴30周年。
その最初の舞台は
【石原正一ショー『筋肉少女17』】

その正一ショーを終えて間も無く2週間が過ぎようとしている。

その2週間の間に次の舞台がひとつあった。
全く無茶なスケジュールを組んだもんだ。
おかげで身体も喉も酷使されて現在干涸びたスルメのようになっている。

だが絞りかすの脳みそには、正一ショーの楽しかった毎日が未だ鮮明に浮かんでは消える。


「石原正一ショーが数年ぶりに復活する」

Twitterのタイムラインに流れてきた情報に思わずリツイート。

当時関西小劇場界では、年末に行われる「関西小劇場顔見世興行」とも言えるあの舞台に呼ばれることが、関西小劇場の役者としての憧れであり栄誉だった。
ご多聞に漏れず私も十数年前憧れ続け、遂にしばらくレギュラーで呼ばれそれはそれは毎年いき勇んで毎ステージのぞんでいたものである。

時代は流れ小劇場の流れも変わり、いつしか『年末恒例・石原正一ショー』は伝説の舞台になった。
もちろん石原正一氏は数々の活躍を関西で果たしてはいたものの、あの『年末恒例行事』はしばらく休息をとっていた。

その石原正一ショーが復活する!
とのニュースを聞きつけてじっとしておれる訳がない。
少しでも世間に知ってもらいたい一心のリツイート。
するとどうでしょう。
次の日、掛かってきたのですよ電話が。
石原さんから。

喜びましたね。そりゃあもう。
飛び跳ねましたね。頭ぶつけるほどに。

そんな経緯で出演が決まった正一ショー。
お稽古の合流まで楽しみに楽しみが積もりました。
その反面、初めましてのメンバーも沢山いる現場。若い女優さんが沢山いる現場。近頃若い人の多い現場であまり良い印象を持てなくなっていたこともあり、多少の不安もありました。
んが、んなことお稽古場に着いた途端ゴマ塩のように吹かれて消えていきましたよ。
石原氏の元に集まる若き女優達は、私の拙い想像力をブブカ並みにひょいと飛び越えていきました。



主演の細野江美ちゃんを筆頭に、とにかくみんな前のめり。
雑務から演技から、欲張って取り組む姿勢にあわひゃん始終天晴れ状態。
そりゃそうでしょう。それぞれ皆何かを背負ってここにいる。
これが本来の、演劇・芸能を志す者の正しき姿だすよね。
美しかったなぁ。

今回ガッツリダッグを組んだ丹下真寿美嬢。



彼女とは2012年のピースピット『TRUMP -female-』 で親子の関係で初めて共演しました。
当時正直、私は特に飛び抜けた彼女に気付けず、フツーに一共演者として過ごしておりました。
が、この度の丹下ちゃんの佇まいに唸る唸る。当時の節穴な私に飛び蹴りを喰らわせたい。
恐らく外目には「あわさんに引っ張ってもらって、丹下ちゃん ったら」みたいに映ることもあるでしょう。ハイ、自分がどういうポジションでどう見られているかは一応理解しております。
んや、ところがどっこいどっすんバッタン、全編通して言い過ぎることなく「私は丹下ちゃんに引っ張ってもらってました!」
本当に。まるでワイルド7のサイドカーのように!
関西小劇場界を背負う女優の一人として、何のためらいもなく拍手を送れる役者であり人である。彼女は。
今後の活躍にも目が離せないです。

正一ショーへの思いと丹下ちゃんの事だけでこんなにも文字数を使ってしまい、全員の事や全ハプニングを記していったら、軽く出版出来そうな勢いなのでまとめにかかります。


実はどこぞでめっちゃ一緒してそうなのに、実は今回初めて共演出来た竜崎だいち嬢が、舞台のド迫力とは裏腹に普段はめちゃくちゃシャイで慎ましやかで礼節正しき、めちゃ好みの人格だったこと。



「お、いつかまた一緒にやりたい」と思った、佇まいは大型なのにウサギのようなハートを持つ女優、真壁愛嬢のこと。



実質、親子ほど、いや親子以上の年の差のくせに私の180倍はシッカリしている高安智美嬢が、数年前一緒した時より更に成長して同じ舞台に立てたこと。



ね、ほら、挙げだしたらキリがない。
沢山心に残り過ぎですよ。

写真で紹介出来なかったメンバーももちのロン。
いつも相手してくれた東京組のSun!!ちゃんも中谷ちゃんも(また飲み会しましょ)、久々に一緒出来た真奈も古くから知ってる吉陸も、あっちゅう間に仲良くしてくれて色々教えてくれたゆうちゃんもクールビューティなのは表向きで実は甘えんぼで超可愛らしい東ちゃんも、何故か意気投合してしもたゲストのはしぐっちゃんと同い年のエル・ニンジャ氏、そして毎晩とんでもない時間まで飲みに付き合ってくれた山浦も、いつもめっちゃ支えてくれるのに何故かイジられるヒデシも、誰一人欠ける事なくアホみたいに仲良く出来て毎日アホみたいに笑いまくって、よくこの女所帯で上っ面になる事なくお腹の底から笑い合えたと思います。



これもひとえに、石原さんの人望人格人徳。
今回を機にまたひとつ大きな『石原の輪』が華々しく育ちました。
本当に、関西小劇場の真ん中にいるべき人です。これからも。


最後にひとつ。

石原さんはなぜあの役を私に据えたのか。
今回四度目の再演を迎えた『筋肉少女』。
お客様はキャスティングも含めて楽しみにしてくださっていたみたいだけど、誰一人予想当たらず。
メンバーですら顔合わせのキャスト発表の日にザワついたと聞く。

女子高生の制服などお衣装で着させて貰ったのは何年ぶりでしょうか。ホントに。



そう言えば、初めて舞台上でバスタオル一丁で登場したのも石原正一ショーでした。

私は石原さんのその容赦の無さが大好物でいつもワクワクさせられている。
過去も現在もこの先も!


長々とご閲覧ありがとうございました。
楽しすぎて本当に尽きないのですよ。
あはは。












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