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平安期の絶世の美女小野小町は全国各地に小町伝説を残す。ゆかりの地のひとつ茨城県石岡市で8月7日、平井秀明の台本・作曲・指揮によるオペラ「小町百年の恋」が市と茨城県民オペラ協会(足立寛作会長)主催で上演され、主演の萩原みか、谷川佳幸らの好演で大成功を収めた。
このオペラは2008年国民文化祭いばらきのために平井が書き下ろしたもの。その後牛久、東京なので再演され今年3月20日には石岡市民会館での上演が決まっていた。ところが、11日の震災により同会館が破損したため中止となる。
オーディションに合格した市民や小中学生は本番に向けて猛練習を重ねてきただけに中止の報に肩を落とす。だが、子供たちの落胆をみた久保田健一郎市長の尽力で中央公民館大ホールに会場を移し、震災チャリティ公園として上演の運びとなった。
劇中「常陸の国は我らの誇り」と児童合唱が歌うように「小町百年の恋」はこの日、石岡市の誇り、宝として定着した。
音楽の友10月号より
取材・文=萩谷由喜子
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