萩原みかの部屋

ソロリサイタルVol.2 批評

2011年11月に行ったソロリサイタルの模様がいつもお世話になっている評論家の萩谷由喜子先生により、音楽現代1月号に掲載されましたので、紹介させていただきます。



萩原みかソプラノ・リサイタル

オペラでも活躍中の萩原みかが昨年から開始したシリーズ「colers」の第2回。幕開けは「この道」「城ケ島の雨」「ペチカ」「からたちの花」の耕筰歌曲4曲。いずれも著名曲だが、日本語の抑揚を大切にした丁寧な歌唱はあらためて名歌の名歌たるゆえんを知らしめる。次いで橋本国彦「雨の道」をピアノの長町順史が独奏。再び萩原が登場して中田喜直「未知の扉」「鳩笛の歌」「わらい」で哀悼、決意、追憶、哀惜、憧憬といった人間の心模様をその奥ひだに届くまで繊細に表現したのち「歌をください」で愛と希望のメッセージを投げかけた。

第2部は語り歌曲。猪本隆「さざんか」「あなた」で親密な語りかけがなされ「なみだ」でクライマックスが築かれた。ここで最近出版された畑中良輔のピアノ佳品「前奏曲第7番」を長町が独奏。気分一新後、小林秀雄「飛騨高原の早春」が春の光のようなアルペジオにのせて美しい発音で歌われ、「瞳」「すてきな春に」「山茶花」が続いた。
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