まだ全部読んではいないのですが、
この中の 「恋文」短編小説。
結婚25年になった夫婦の奥様のお話し。
モーレツなアタックに負けて、
好きで結婚したわけじゃないけど、
4人の子供にめぐまれて、つつがなく毎日が過ぎます。
末っ子が成人したら 離婚しようと思い続けて来た。
そんな気持ちを元服した息子に言うと
100通の手紙をお父さんに書いて欲しいと言われます。
条件は、どこかに必ず 好き と言う言葉を入れる。
みくさんは、嫌だというと、
それくらいの覚悟を見せて と言われます。
みくさんは、必死に書きます。
その間に 藩の揉め事の対処に 夫が単身赴任をしてしまう。
息子もお手伝いに、夫のもとへ行ってしまう。
みくさんは毎日、手紙を書くことしかやることがない。
振り返って冷静に過去を思い出し、自分の気持ちを綴って行くと
本当のラブレターに変わっていく。
毎日顔を見ていると憎たらしいけど
離れてみると、恋しくなって来て
一通だけ手紙を飛脚に託す。
帰って来た夫は、その気持ちを汲んで
結婚生活は続いて行く。
手紙を書くのは、56通で終わった。
88歳になったみくさんは、それを思い出し微笑む。
息子は、そんなことを自分が言ったなんて覚えていない。
幕。
面白かった(^ ^)
うちは単身赴任がないからな、、、
少し離れて暮らすと、恋しいと思えるのかな…。