区議は廃止、区長は都の任命制にすればいい

高山正之
区長や区議より大事なこと
2008年12月10日 VOICE
 ロサンゼルスは人口400万人。毎週末の3日間だけで20人が殺され、麻薬や不法移民や貧困など社会問題が山積する。それを処理する市議会の議員はたったの15人だ。
 
 その上の市長は長らく報酬1ドルのリオーダンが務めた。彼らの努力もあって殺人件数も2割下がり、荒れた学校も減った。
 
 対して東京は殺人件数が週に1件。米国ではHlV患者の食欲増進剤に使われる大麻を学生が吸ったといって大騒ぎするくらいで、深刻な麻薬禍もない。
 
 ロスとの人口比でいっても、都議会議員はロスの3倍の45人いれば十分だ。
 
 しかし現実の都議の数は127人。彼らは何をしているかというと、民主党都議などは海外に遊びに行って、報告書はどこかの文書を丸写しする。暇すぎて不善ばかりしている。
 
 これで驚いてはいけない。23区にはそれぞれ区長と50人を超す区議が吸いついている。都議も多すぎて暇なのに、区議がやる仕事などはっきりいって何もない。
 
 そのくせ報酬は一人前以上取る。前に『朝日新聞』が就職戦線から脱落したダメ男の話を載せていた。就職のつもりで区議に立ったら当選した。新人でも報酬は部長級。仕事はゼロで調査費名目でカラ伝票も切れる。いい就職だったと笑っていた。
 
 そんなのが23区と都下を合わせて1500人もいる。彼らの掛かりだけで何百億円、選挙や人件費も入れれば毎年何千億円も無駄に使われている。
 
 青山通りから1本奥の住宅街で、火薬の爆発から火災が起きた。消防車が来たが道が狭くて入れない。鎮火に手間取った。
 
 これが山手線の内側の大東京のど真ん中で起きた。
 
 都市計画も都市行政も何もない。渋谷区だけではない。港区も大田区、世田谷区もまるで山村並みの畔道道路がいっぱい残る。
 
 街づくりにはカネが掛かる。それなら無用な区議を廃止して、区長も昔どおり都の任命制にすればいい。区長選も区議選もなくなれば、そんなカネはすぐできる。
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