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小池都知事「鉄の女」から「悲劇のヒロイン」へ…大胆イメチェンの狙い
やはりね
日刊ゲンダイDIGITAL
小池都知事「鉄の女」から「悲劇のヒロイン」へ…大胆イメチェンの狙い|小池知事「伏魔殿都政」を嗤う
ちょっとこれって選挙演説では?
そう錯覚させるようなひと言が、東京都の小池知事の口から飛び出した。2日午後4時。中止のはずの定例会見が2時間遅れで始まって数分後、マスク姿の知事は「どこかでバタッと倒れても本望だと思ってやってきた」などと発言したのだ。目は明らかに涙目だった。
普段はあまり内面を表に出さない知事にしては珍しく感極まったようにも見えた。1週間以上の入院を経て自宅療養を押しての会見である。力が入る気持ちは分からないではないが、余りに感情的で強い違和感を覚えた。選挙カーでの街頭演説じゃあるまいし、コロナ対策とオリンピック開催の二正面作戦を進めなければならない都庁のトップが、これしきのこととで感情に流されてどうするのだ。
1日に行われたモニタリング会議にリモートで出席した際にも、声に覇気がなく弱々しさが目立った。体調が完全には回復していないことを印象づけた。
日頃から小池知事批判を展開する筆者にとっては、元気のない小池知事は物足りなくて仕方がない。相手が強いほどやる気が出るというものである。だが、一般的な受け止めは全く違うだろう。
日本人は、病に冒されながらも懸命に生きようとするヒロインが根っから大好きだ。目頭を熱くして、無条件にエールを送る。今も昔も小説や映画の定番である。
その線からすると、意図してか無意識かは別としても、今回の会見が小池知事にとって大いにプラスに作用することは間違ない。なにしろ、会見では何度も咳をし、途中5秒以上沈黙が続いた場面もあった。すべては、見る者に「小池知事、大丈夫? あまり無理をしないで」と思わせるには十分だった。
■自らのイメージを自在に操る政治家
つまり、小池知事は自らの体調不良を逆手に取って、密かに失地挽回に動こうとしているのである。病気で苦しむ人をあしざまに言うのは不謹慎だとお叱りを受けそうだが、いやいや、小池知事はそんな柔な政治家ではない。
コロナ対策では、有効な手立てを何ら講じられず、感染再拡大が確実になっている。目前に迫る東京五輪では、中止・延期・無観客への言及は一切なく存在感が薄い。そんな中、小池知事は大胆なイメチェンを図り、政治家としての生き残りを図っているのだ。その格好の舞台が、自宅療養中に敢えて開いた会見だったのである。有権者の情に訴え、自らのイメージを自在に操る政治家、それが「女帝」小池百合子なのである。
オリンピックが終了するまでの間、小池知事はこれまでの強い女性闘志の鎧を脱ぎ捨て、けなげでしおらしく、か弱い病み上がりの都知事を演じ続けるであろう。そして、都議選の結果もにらみながら、虎視眈々と次のステップに踏み出すタイミングを見極めるつもりだ。小池知事お得意のイメージ操作に引っかかってはいけない。
1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒、1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長、中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任。(公)東京都環境公社前理事長。2020年に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)を上梓。YouTubeチャンネル"都庁OB澤章"を開設。最新作に「ハダカの東京都庁」(文藝春秋)、「自治体係長のきほん 係長スイッチ」(公職研)
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