親米派サアカシビリ 腐敗から目をそらすため 行動?

宮崎正弘
暗黒のカフカスの南に希望はあるのか

廣瀬陽子『コーカサス 国際関係の十字路』
・・・
親米自由派のサアカシビリはグルジア国民の待望のもとに産まれて、EU入りを目指し、またNATOに加盟しようとアフガニスタン、イラクへ派兵し、米国から大いなる得点を稼いできた。
米国マスコミを見る限りは「評判の良い政治家」だった。
 
ところが著者が現地で突撃取材の結果、サアカシビリの人気は最低、独裁化して政敵を次々と更迭し、失脚させ、ロシアとは余計な摩擦を引き起こす。
以前より暮らし向きは悪くなった
とあからさまにサアカシビリを批判しているというではないか。
 ガムサフルディア初代大統領は詩人にして民族派だった。暗殺されて後をついだシェワルナゼは元ソ連外相にしてペレストロイカの実践者だった。が、シェワルナゼの施政もうまくいかず親米派のサアカシビリにとってかわられた。

 僅か三年前、キルギスでも民主政治家、清廉を唱われたアカーエフ大統領が眷属もろとも腐敗し、独裁権力となり、国民から追われた。
 
以下は評者の推理。いずこも同じ秋の夕暮れ、国民の目をそらすために、おそらくサアカシビリは無謀な戦端をオセチアとのあいだに開いたのかもしれない。
ロシアがそれを待っていた
という図式になる。


これなら よくある話だが・・
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