今年亡くなられました李登輝元総統の語録を
門田隆将氏が監修された本を一気に読みました。
総統は「私は戦前の日本教育で純粋培養された人間です」と
仰ってました、また、衝撃を受けた書物が新渡戸稲造「武士道」。
語録の中から印象に残ったものを一部掲載します。
1.「武士道」は、不言実行に表される日本人の美徳観であり
「公」と「私」を明確に分離した、「公に奉じる精神」
2. 武士道は日本精神であり、こういったものが「情緒」と「形」という
美を尊ぶ意識に作用することで日本文化は形成されています。
3. 日本人の美学は(中略)自然への感受性と調和であり
もののあわれ、わびとさびを生活の中に見つけ出す、日本人独特の、
また人間として普遍的になくてはならない美学が生活にあるのです。
4. 歌を詠めば和歌の道があり、茶を淹れれば茶道がある。
つまり、いろいろな「道」が存在しているわけです。
語録を読めば読むほど、日本人が戦後失ってしまった
大事なことに気づきます...