昨日、ついに九頭竜(九頭龍)神社参拝のリベンジを果たしました
前回9月23日の悲劇から7週間、着々と計画を進めてきました。しかしそれは、苦難の道のりでした。まず、
情報が少ない
3人とも前泊できない
という問題がありました。
箱根の九頭竜神社についてインターネットで検索してみても、これという情報は得られませんでした。私の記事がヒットしてしまったくらいです(ですから、この記事はこれから九頭竜に行かれる方のために書きます)。そして、船は13日の9:30出港だということと、道が渋滞するという情報だけはなんとか得られたものの、3人で前日の土曜日に箱根入りすることはできませんでした。
あれこれ話し合った結果、どっちみち箱根湯本駅からバスに乗って渋滞に遭うならば、ナビつきの車で行こう、ということになりました。
9:30に船が出るということは、9:00には港にいなければなりません。もう絶対失敗したくない。万が一渋滞したり迷ったりしたときのことを考えて、3:00発ということになりました。3:00発ということは、2:30には起床しなければなりません。前の日は22:00に寝ました。
寝坊して、起きたら6:30だった、という夢を見てしまいましたが、無事2:30起床成功。まずは第1関門クリアです。3人集合して、ナビで検索して、3:30出発。こんな時間に起きたことはありませんでしたが、戦闘態勢の3人はおめめパッチリでした。
意外にも結構走っている車がありましたが、渋滞などしているわけもなく、5:30にはセブンイレブン箱根湯本店に到着。そこで朝食を取りました。そして、6:00には元箱根港に到着。大きく「九頭龍神社参拝船のりば」と書いてありました。
港で待とうと思っていたのですが、駐車スペースは8台分くらいしかなく、あいていませんでした。すぐそばにがら空きの有料駐車場(1時間350円だったかな?)がありましたが、今から入れるのももったいない。そこで思いついたのが、歩いて5分ほどの場所にある、箱根神社の駐車場。前回の下見(?)の際に使った、15台分くらいの無料駐車場です。そこに駐車して、1時間半仮眠を取ることになりました。
寝坊したら一巻の終わりなので、少し緊張しながら寝て、7:30になりました。元箱根港の待合所が開いていればそこに移動したかったのですが(外は寒かったので)、まだ開いていなかったので、車中で8:00になるのを待ちました。
8:00になり、そろそろ開けてくれるだろうと思って、行動開始。すでに元箱根港に行く人の流れができていました。思った通り港は開いていて、手続きが始まっていました。1000円払うと、「芦ノ湖遊覧船通行手形」「御供(ごく)」「『九頭龍神社御神前』と書かれた封筒」を渡されました。
封筒には住所と名前を書き、「水恩感謝」「心願成就」「良縁祈願」「金運守護」「商売繁盛」「家内安全」「神恩感謝」「その他」の願意の中から1つに丸をつけるようになっていました。私たちは500円ずつ入れましたが、中には5000円入れている方もいたようです。今回耳に入れた話では、万単位で入れる方もいるらしいです。
出港まではまだかなり時間があったので、近くの喫茶店「papipupepo」でお茶を飲むことにしました。その間にも、ぞくぞくとバスや車が到着、ぞろぞろと人が集まってきていました。独身らしき女性が大半でしたが、中には独身らしき男性や年配の方、カップル(出会えたんだから、うまくいくかどうかは自分たちの意志次第だと思うのですが…)もいました。駐車場も喫茶店の席も、あっという間にいっぱいになり、「私たちって賢いね~」などと言いながら高みの見物をしていました。
9:00になり、外に出て待つことにしました。寒い中、大勢が幸せの船の到着を待っていました。
9:30に出港した船は、定員700名。座席はすぐにうまってしまったので、私たちはデッキで芦ノ湖の景色を楽しむことにしました。ちょうど紅葉シーズンで、とても素敵な眺めでした。
15分ぐらい乗ったでしょうか。九頭竜桟橋に到着しました。このあとどこで何をするのか全く知らない私たちでしたが、人の流れに身を任せることにしました。
みんなもくもくと歩いていましたが、木々が美しく、なかなか素敵な湖畔の散歩道でした。ところどころぬかるんでいる場所もあったので、おしゃれな靴では来ない方がいいと思います。
そして九頭竜神社前でストップ。高額奉納者(いったいいくら納めたんだろう?)とおぼしき10名ほどが祭壇の上にいて、その他大勢はその下で鮨詰め状態でした(寒かったから、風よけになって良かったけど)。
それからが長かった…。船で九頭竜神社につけて、お賽銭して帰るだけだと思っていた私たちは甘かった。人・人・人でほとんど何も見えない中、ほとんど何も聞こえない祈祷が終わるのを待ち続けなければならないのでした。途中、祭壇の上の人たちに合わせてわけもわからず二拝・二拍手・一拝をする以外は、ひたすら忍耐の連続でした。
1時間後、寒い中立ち続ける修行が終わったと思ったら、今度は一人ひとり参拝するための順番待ち。3人ずつできるのですが、一向に進みません。これまた、自分の番が来るのに1時間くらい待たされました。帰りの船の時間が11:55と12:35だと聞いて、随分遅い出港だなぁと思っていたのですが、私たちが終わったのが12:00頃。後ろにはまだ終わっていない人がいます。間に合うのかなぁ?と思っていたら、1:05に増便されました。
龍の口から出ている水で手を清めた後、「御供」の袋の中に入っている餅米と小豆を湖に巻きました。来る前に、「九頭竜では生卵を投げつける」という噂を聞いていました。環境や景観のことを考えると好ましいと思えなかったので私たちは持って行きませんでしたが、確かに生卵の10個入りパックを持っている人が数名いて、「誰も持ってきてないじゃん!」とあせっていました(ビニール袋に入った生卵のパックは、隠すに隠せませんからね)。
ちなみに、九頭竜神社の起源は「遠く奈良時代の昔、天平宝字元年(757)、箱根神社を現在地に奉遷された萬巻上人(まんがんしょうにん)が当時住民に損害を与えていた九頭龍を調伏、その後龍神としてまつり、湖水祭が執り行われるようになったのが始まり」だそうです。例祭日は6月13日(大祭)、毎月13日(月次祭)です。
寒さで凍り付いた私たち、「ラーメン食べたい…」と言い合っていたところ、駐車場近くの食堂に「ラーメン」ののぼりが即決で入りました。ところが「(今 人がいないので)30分くらいかかります」とのこと。動くのもめんどくさかったので、ウトウトしながら待ちました。
食事が済むと、次は温泉を目指しました。九頭竜のことしか頭になくて、何も調べてこなかった私たちですが、こんな時役に立つのがカーナビ。すぐに温泉の場所を教えてくれました。私たちが選んだのは、前回行こうとして行けなかった箱根湯本の温泉。そこからは私が運転を交代して、紅葉の中のドライブを楽しみながら「箱根の森 おかだ」という宿の日帰り温泉に行きました。これが思いの外素敵なところで、私たちは大満足でした。
16:00に帰路につきましたが、やはり何度か渋滞にはまり、17:30到着予定があれよあれよという間に20:30に。前回と同じジョナサンでご飯を食べてから家に帰りました。
ちょっと無謀な旅でしたが、無事リベンジできて良かったです。あとは…果報を寝て待ちます。