前ハンバーグは絶対ソースで出されるから実は醤油派なんだけど、私は…って言ったんですがいつのまにかまたソースベトベトで出される仕様に戻っていましたよ。他にも味噌汁は絶対天かすてんこ盛りにされる、とか色々あります。仕様です。地味にこういうのがストレスなんだな。
ほら、私はかつぶしいらないのにさきにゃがつられてしまったではありませんか。とそういうネタ。
意外と聞き分けの良いさきにゃ。
さきにゃもいいこしてた方が実質的に実りが多いことに気づいてきました。ああよかったね。
追記でとある演劇サークルの記。意外と円城君は説教くさい子です。
そういう話なのであった。
とある演劇サークルの記 OGOBは
「鏡花のやつ、この頃やたらと元気じゃないか?」
奴がやたらと元気だと何かが起こる、そんなことを日々感じていた俺円城幹雄は恐る恐る本田繭子に聞いた。
「ああ、なんでも地元の演劇部が活動再開したとのことでーーー」
ああ、見に行ってきたのか、それはいいことだな。とちょっと笑顔の出そうだった俺に繭子は追い討ちをかけた。
「スパルタ的に頑張ってきたと。」
「ーーーーへ?」
俺は凍りついた。
「………スパルタ、的?」
「テーマができてないとか演技がまだまだだとか」
「何考えてるんだ、あいつは…!」
その演劇部、聞けば結構訳ありの者が集まる部だという。
訳ありの者が集まって、今楽しくやってるその場にスパルタしに行ったなんてーーー!
本当に、何考えてるんだ、あいつは。
所詮高校の部活動にいらん波風立てるんじゃねえよ!!
「あのな?所詮部活動なんて「楽しんでなんぼ」なんだよ。訳ありの子が集まって楽しくやってるんだぞ?おとなしく見守ってやる気はないのか?」
と、想像ならいくらでも言えるのだが…。
本当に、困るよなこういうの。
楽しくやってるならほっとくってこと、できねえのが。
しょうもないプロ意識とか、いるか?
私の時はああだった、こうだった、って言っても今の子にはうっとおしいだけだぞ?
OGとかOBとか現役高校生にはなんでしょっちゅう見にきてんのん?レベルだぞ。
また奴らのアドバイスって役に立つか役に立たないか微妙なとこなんだ、これが…。
俺の実感を交えていう、たまに奴らは先生と逆のことをいう。
どないせえっちゅーねんな。
というのが高校生の本音だ。
とは言え、自分がいっときいた場にしか自分の功績を残せない、そんな大人も数多くいるわけでーーー。この問題はどうすればいいのやら。本当に困るよな。こういうの。
OGOBが何かとしゃしゃり出るの、一番良くないパターンだ。
奴らは結果だけ見に行けばいいんだよ、と俺は言える。
言えるのだが…。
「まあでも結局鏡花ちゃん嫌われたみたいですよ…。やっぱりうまくいかないんですねえ」
と、繭子が言った。
「最初からスパルタしにいく様子で行ってますからね。やっぱり彼女らもそういうことは感じたんじゃないかと」
「そ、そっか…」
「でもOGやOBのそんな様子も肥料になってるとかそういうこともあるんじゃないかと思います」
「え?」
「良くも悪くも。社会はそんなに甘くないんだなっていう…彼らには社会に居場所ないんだなっていう。高校生でもいろんなことは学びますよ」
………意外と、繭子のがシビアじゃないか?と思いつつ、俺は頷いた。
「まあなあ…」
「ま、鏡花ちゃんにもいい現実を見る機会になったでしょう。これでまだ夢見がちなラブコメ描いてたらあれですが…」
「いやいや、何があろうと奴にはシナリオ任さんからな!絶対」
「それは、信頼してると見ても良いですか?」
「いやいや、奴を信頼してないだけだから!まあでも頼むぞ。早くシナリオあげてくれよ」
こないだ言ってた引きこもり探偵、まだシナリオが上がっていないのであった。
「私も努力はしているのですがーーー」
語尾を濁しながら、繭子が言った。
「頑張れ、というしかない」
ですよね、と繭子が笑った。シナリオを信じるしかない。俺らも綱渡りなのだ。新興演劇部どころではない。俺らの事情がある。
「頑張ります。」
信じるぞ、というしかないのは俺も同じだ。そういう意味では新興演劇部と同じかもしれないが。
最新の画像もっと見る
最近の「雑記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事