翌日からは
監視付きのような日々
公立高校受験に向けてという名目で
でも、本来の目的は違うところにあって
その頃の私は
なんで
母の乗る飛行機は墜落してくれないんだろう
交通事故が近所であれば
なんで母の運転する車じゃないん？
そう！
母の死を期待するようになっていた
合格発表があった4日後母は旅先から戻ってきた
長旅のせいかその日は早く就寝してくれたので
私は会話することもなくその日を
終えた
翌日学校から戻ると
母が仁王立ちで待ち構えていた
次の瞬間
私は横たえていた
耳鳴りがする
どうやらおもいっきり殴られたようだ。
塾から電話があり
志望校も決まったので
今後のカリキュラムをどうしますか？どの話だったようだ
志望校がきまった？だと？
どういうことが説明しろ
怒りは収まらないようだ
私はただ
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいと体を丸めて言うしかなかった
家に帰る
合格したよ
区間賞もとったよ
祖母、父はとてもとても喜んだ
みんなで泣きながら抱き合って喜んだ
これでこの子は守れる
そう思ったに違いない
私もあと数ヶ月でこの環境から逃げられる
そう思っていた
試験から戻りまた高熱の海に呑み込まれ寝込むこと3日
ようやく登校出来るようになったけど
正直解答欄埋められてるかも覚えていない私は結果は諦めていた
合否発表の日は
地域の学校対抗駅伝で
選手だった私は気持ちを切り替えて
区間賞を目指していた。
駅伝か終わり
区間賞の発表一位取れて
3年連続達成できたことを喜び
受験の結果はまあ、チャラだなぁとまで思っていた頃
合否の通知が届いたようだ
校内放送で受験者の名前が順番に職員室へと呼ばれる
泣きながら出てくる生徒
ガッツポーズの生徒
いよいよ私が呼ばれる
告げられたのは
合格だぞ！！！
やったな
？？？？？誰が？私?
嘘〜えっえっほんとに？
そしたら、涙大量に出てきて慌てる教師
でも涙止まらなくて何とか
職員室から出てくると
友人に仕方ないよ熱にうなされながら受験したんだから元気だそ！
そう完全に不合格と思った友人に慰められる
違うの〜受かったの〜
大泣き
一斉に受かったんかいなら泣くなよとツッコミを入れられ
もみくちゃに
受験したのは28人
合格したのは3人
嬉しい嬉しいけどまだ夢見てるようだった
解熱剤、点滴
手を尽くしてもらい
前々日の夜中位に37度台まで下がり始めるが
まだ予断を許さない
でも、私は私の根性を信じて受験の担当教師に電話をかけた
何とか、当日までに熱を下げるから
受験させてもらえないか？
受験校に別室での受験は可能か
確認していただけないだろうか？
初めは
お前なら他の高校でも受かるぞと宥めていたが
私の涙の訴えに
掛け合ってみるよと言ってくださった
当日37.5を超えたら受験は出来ない
それ以下ならと返答をもらえたと連絡が来た
受験当日
その高校受験希望の同級生と
マイクロバスで向かう
念の為私の席は一番うしろ
行きすがらも皆は最終追い込み
私は熱が上がらないだけに専念
会場につくと
保健室へと案内された
そこが私の受験会場
試験が始まる
一教科終わって横になるの繰り返し
全教科終わった頃には
ほとんど声も出せなかった
帰りのバスの中では
答え合わせをし始めたが
私には
なんと回答したのか！そもそも解答欄をうめたのかすら覚えていなかった
バスが中学に戻り
迎えに来ている父に抱えられるようにしてうちに戻る
その日からまた寝込んだ